元カレとの想い出依存症!? “キラキラしてた頃のアタシ”が心を蝕んでいませんか?華原朋美に学ぶ、過去の栄光からの脱却

サイゾーウーマンの今はなき姉妹サイト「ハピズム」で好評連載コラムのリバイバル第四弾!「元カレとの想い出症候群」がいつのまにか、心を蝕んでしまっているために、新しい恋に踏み出せないばかりか、自分の可能性を阻んでいる女性たち。危機からの脱却、そして起死回生の方法を、華原朋美さんを例に描きます。

実は私も、あまりにも愛しすぎてしまった元カレとの想い出にとらわれ過ぎてしまったことがあります。好き過ぎたゆえに何度も地雷を踏んでしまった「自滅的な恋」。長い間苦しんできた私でしたが、突然ひょんなところから、私を解放してくれた人が現れたのです(そのことは、また後ほど)

blogでもロングセラーのテーマが「元カレ問題」。別の人と付き合っていても元カレのことが忘れられないアラサー過ぎ女性、元カレから連絡があるとときめきデートしてしまうアラフォーの既婚女性、今カレと元カレの間を行き来しているアラサーワーキングウーマン、元カレのことを忘れようと結婚したら、仕事先で元カレと再会してしまった30歳女性などなど、次の恋が始まっても「上書き」できない女性の悩みは、予想以上に深いです。★今年で7年目に突入した恋愛&婚活&結婚&女の生き方blog、「ラブ&エロス 恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」http://ameblo.jp/moonriver2001-2007/

元カレ問題の悩みは、十人十色。2年前に書いたこのコラムを今読み返してみた私自身が励まされました。コラムの担当者が優秀な方だったのですね。読んでいただいた方が、何かを感じ取ってくれたら、この上なく嬉しいです。


●華原朋美に見る「元カレの想い出と昔のキラキラ私から脱却する方法」

華原朋美が完全復帰を果たした。2013年8/18に放映された毎日放送の「情熱大陸」で、復帰にかける意気込みと現在の活動、さらにファンに応える姿をカメラの前に見せてくれた。

天性というべき伸びやかな歌声と、ベビーフェイスに天真爛漫なキャラで女子からも「可愛い!」とブレイク。90年代には「I BELIEVE」「I'm proud」などミリオンセラーを連発。96年大晦日には当時恋人だった小室哲哉が演奏するピアノに合わせて、初出場の紅白で「I'm proud」を熱唱する等、まさに恋も夢も叶えたシンデレラ。だがきらきらと輝いた日々は、永遠ではなかった。

隆盛を極めたものの、恋人でプロデューサーの小室との破局の後、薬物依存による奇行ぶりが続発すると、あっという間に“お騒がせタレント”になり下がる。復帰を図るものの、事務所とのトラブルなど、彼女の周囲は常にぴりぴりとした緊張感が漂い、遂に2007年芸能活動に休止符が打たれた。「終わってしまった人」と忘却の彼方に置き去りにされた印象が強い。

だが歌手・華原朋美は昨年12月、5年半ぶりに元の事務所からカンバックしたのだ。

「今度こそ負けたくない。自分に勝ちたい」と、闘う相手が自分自身であることを素直に暴露。何度もお騒がせを繰り返していた彼女に「大丈夫かな」と半信半疑の人も多いだろう。私も同様だった。

だが薬物依存症を克服するためのリハビリの成功や、一人で安いスタジオを借りて連日ボイストレーニングに専念する姿がテレビに映し出された。地道に歌手としての修練を積み重ねている。「一日一日乗り越えるのに慣れていない」とまだ心が不安定だと正直に語りながら、一方で「人の気持ちはうつろう。振り返るものなどない」。過去との決別をきっぱりと宣言している。

華原朋美にとって、過去との決別とは、恋人・小室哲哉との蜜月のことだろう。彼と破局後、彼女が薬物に依存しながら堕ちていく一方で、小室の絶頂期は2000年ぐらいまで続く。結婚を望んでいた元カレがヒットを次々と飛ばすだけでなく、次々とプロデュースしたアーティストと交際、結婚を繰り返す。それは、華原にとって、センチメンタルな感情を超えた屈辱ではなかったか。当時、絶大なカリスマ性を誇っていた彼と別れたことで後ろ盾がなくなってしまった不安にコンプレックスと、過去の栄光によるプライドの間を揺れていたのだろう。苦しかったに違いない。

だが安室奈美恵が小室ファミリーから独立する等、著名なアーティストが次々と去り、小室もやがて“時代の寵児”の座から去っていく。小室が仕掛けたダンスミュージックも廃れ、プロデュース業も激減していく。小室の資産売却が報道される中、華原はまだ闇の中をもがいていた。昔のカレが落ちぶれたといっても、まだまだ音楽業界では力をもっていたのだから。

だが想像を超えたショッキングな事件が起こる。08年関西の実業家が6億円の損害賠償を求め小室を提訴したのだ。刑事告訴まで及び、遂に逮捕。3回に及ぶ公判の末、2009年5月11日、大阪地方裁判所より懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡された。

別れたとはいえ、愛した恋人が犯罪者として報道され、またずさんな金銭感覚が暴露されるなど世間に醜態を晒し、惨めな姿があからさまにされたら、どんな女性でも、ショックを受けるだろう。

華原が07年芸能界から姿を消した直後に起こった元恋人の事件。

打ちのめされながら、彼女は「過去の栄光にすがってはいけない。自分の足で、一人で立って生きていかなければならない」と決意したのではないか。さらに昔の恋人の犯罪報道に心を痛め、「可哀想だ」と同情したかもしれない。

2010年、昔の恋人は音楽業界の著名な人々に支援されながら復帰したものの、妻が病気で倒れる。妻を支えながら過去の輝かしい栄光も捨てて、地道にコツコツと好きな音楽を続ける元恋人。そこには、かつて華原の夢を叶えさせてくれたきらきらと輝く王子様の姿など、微塵もない。

天国から地獄に突き落とされたら、あとは這い上がるしかない。

だが這い上がろうと決めても、頂上を目指す間は常にデストラップな状態だ。

華原はシンデレラの夢から、完全に醒めてしまったのだろう。依存していたのは薬ではなく、音楽業界に燦然と輝く昔のカレとの蜜月の思い出だった。一世風靡をした昔カレと一緒だった頃の宝石のように煌めいた過去に、すがっていたのだ。

「過去との決別」を促し、再起を図るきっかけとなったのは、昔のカレに対する同情であり、「可哀想」という包み込む母性ではないか。かつて夢見た妻の座も、心労のために倒れてしまった女が座っている。常に憧れの存在だった昔のカレは、もはや、彼女にとって、乗り越えるものではなく、カンバックしたことで、いつか自分から曲のオファーを依頼できる存在になったのだ。

華原朋美を歓迎するファンの中に、あるいは密かに支持する女性達の心に、「昔のカレと輝いていた私」をいつまでも愛おしむ気持ちが潜んでいるのではないか。

過去の若く美しい自分と、昔カレの思い出に依存する女性の傾向と対策を考察してみた。

【過去の栄光に依存する女性の傾向】

1 若い頃の写真を携帯やスマホに保存して、時々眺めてみたり、他人に見せびらかす

2 付き合った男を、つい昔の恋人と比較しがち

3 プライドを傷つけられると、過去の栄光を振りかざす

4 友達と飲むたびに、「あの時はよかった」と過去の自慢話をする

5 いい時もあれば、悪い時もある。運気がトーンダウンしてしまうと、つい過去の輝かしい頃を思い出して、悲しくなる

6 「今と未来が大事」と、どうじても思えない。

7 「前向き」という言葉が嫌い。後ろを向いてもいいのだと開き直る

【過去の栄光から自分を解き放つ方法】

1 今日と明日のことを思い描けるように、考え方をソフトする

2 新しい友達を作り、その人を鏡にして、今の自分を映し出てみる

3 過去の思い出の品々を捨てるなど、物の整理をしてみる

4 辛いかもしれないが、昔のカレと別れた理由を、紙に書きだすなど、勇気をもって自分を見つめてみる

5 好奇心を持っていること、新しい趣味などにどんどんチャレンジして、楽しみながら、自分が変わるきっかけを持つようにする


☆彡夏目かをる☆彡

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