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JANET JACKSON TOGETHER AGAIN JAPAN 2024

 Kアリーナ横浜、Janet Jackson & TLCのライブ「JANET JACKSON TOGETHER AGAIN JAPAN 2024」に行ってきた。TLCはジャパンツアー限定のオープニングアクト(Special Guest)だ。

ドリームすぎる

 TLCが前座とは、幾らメインアクトがジャネットでも豪勢な話だ。
 しかもそのTLC、はじまってみれば45分ものステージでボリュームも内容もたっぷり充実。もうこれだけでチケット代終わったのではないかという感。本当にいいのか、いやいいのだろうな。
 「CrazySexyCool」30thアニバーサリーイヤーのスペシャルな趣に会場が沸く。故レフト・アイのverseがそのままなのもいい。
 「BABY-BABY-BABY」に「Waterfalls」は懐かしい、特に後者はどれほど聴いただろう。不朽の名曲だ。
 大盛り上がりのDJタイムにはYOASOBIのアイドルがプレイされ、これがあまりに格好いい仕上がりで衝撃だった。

 ジャネットはもう流石すぎて形容し難い、圧倒的存在。パフォーマンスも存在もあまりに格好良かった。
 オープニングチューンは彼女自身のミドルネームを冠した「Damita Jo」、ダンサーズやDJも加えた4幕構成。多彩なファッションでも魅了、特に2部のクラシカルなスタイルが何ともクールで格好いい。
 「The Knowledge」で社会問題に鋭くNOを突きつける潔さ。バツポーズで偏見にノー、無知にノーと畳み掛けるさまは、本邦の音楽シーンで言われがちな「政治と音楽は切り離してほしい」「主張が強い」とは違う高みをはっきりくっきりと映し出す。物言うスターの気高さだ。
 Michael Jacksonの「Scream feat. Janet Jackson」で兄妹バーチャル共演も。モノクロームの映像でシンクロするマイケルとジャネット、ふたりの姿に胸が熱くなる。
 わたしにとってまさにこの日を象徴するかのような「Escapade」から、大好きなパワーチューン「Rhythm Nation」へ。終盤とはとても思えないエネルギッシュさ、まさに圧巻のダンスパフォーマンス。ラストはアレンジ違いでこの日2回目の名曲、ツアータイトルでもある「Together Again」のオリジナルバージョンへ。
 美しい終幕。ダンスも歌も、キレッキレ。セクシーで可愛らしく、凛々しくそして力強く。スーパースターの魅力を存分に味わえるスペシャルな時間だった。

 Kアリーナは退場動線がよくないものの、肝心の音響が良くてカフェや売店も充実していた。

この日のLIMITED MENUはミニパフェ

 扇形の座席配置になっているため、7レベルでも全体が観やすいと感じた。うっかり双眼鏡を忘れてしまったものの、公式ショップでの取り扱いが手厚く助かった。2000円の7倍モデルでもちゃんとケンコー・トキナーというところがいい。
 脚はすっかり痛くなってしまったけれど、心残りなく帰宅。感謝。


なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」