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成果アピールは自慢みたいで苦手?

4月始まりの年度で仕事をしている企業にとっては、そろそろ年次評価の時期ですね。
グローバル企業の年次評価について、「自分の成果をアピールしないといけないわけでしょ。何か自慢してるみたいでちょっと苦手。。。黙々と着実に仕事して、成果出して、それが認められるっていう日本的な美学が流れているほうがカッコいい」というようなコメントを聞いたことがあります。

分かります。

小中学校でも、誰も見ていなくても廊下に落ちているゴミを拾おう。必ず自分とお天道様が見ている…
のような教育があり、コソッとやって、アピールしないのがカッコいい。と考えてしまいます。

年次評価でのアピールに抵抗感を持っている人は、どのように対応すれば良いのでしょうか。

評価者目線で考える

もちろん、上手くアピールできれば高い評価になったり、そこから昇給率やボーナスにも影響があることが殆どですので、うまくアピールできるに越したことはありません。
ただ、苦手なままで適当に対応してしまうと評価者のフェアな判断の妨げになってしまう可能性があり、結果として正当な評価が得られなくなってしまうという事態は必ず避けたいところです。

第一段階として、次のことを考えてみてください。

  • 評価者は自分の仕事やその結果を隅から隅まで知っているのか

  • 評価者はどんな情報があると評価しやすいのか


大抵の場合、評価者は自分の仕事の一部は知っていたり見えていますが、全部ではありません。
評価者は多くの場合複数人を評価しますし、普段自分の仕事を抱えていることもあります。ですので、全ての人の全ての仕事内容と成果の詳細を把握するのは難しい状況です。
「報告してるし知っているはず」とこちらが思っても、実はあまり知らなかったりする可能性もありますし、他の業務との関わり合いや比較の中で捉えたことが無い可能性もあります。
ですので、ここは「言わなきゃ伝わらない」というつもりでいるのが良いと思います。
察してもらうことは期待できない低文脈の環境下のつもりで、できる限りのことを言語化していきます。
また、実際にどのように自分の仕事を捉え、会社のゴールとどう結びつけているのかということと共に整理して伝えることができればより良いです!

ご自身が評価者だった場合、どんな情報があれば正しく評価できるでしょうか。
仕事によって適切な切り口があると思います。
仕事の目的やゴール、手法、工夫した点、これまでと違う点、時間、頻度、回数、関わった人数、自分の立ち位置、サポートの有無、結果についての数字、関係者からのコメント、…などなど。
単に「成功裡に終わりました」ではなく、年次評価も一つの大事なプロジェクトと捉え、なるべく客観的なデータを提示しつつ会社ゴールとの繋がりを伝えられるように準備します。

まとめ


年次評価は周囲の同僚などに自分の仕事を自慢するという場ではなく、「評価者がフェアに評価できるよう、情報提供するプロジェクト」と捉えて頂くと抵抗感が減るのではないでしょうか。
それなりに準備が必要で、ささっとテキトーにやるものではありません。
面倒でもあるのですが、自身の年間の仕事を振り返る機会でもありますし、自分のことを自分の言葉で語れるようになるチャンスでもあります。
この積み重ねは、さあ次のステージに行こう、と転職を決意したときにも必ず役立つものになります。


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