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2022.1.1 - 新年早々、の日

年越しは恋人と、ジャニーズのカウコンを見ながら過ごした。あけましておめでとう、というと、あけましておめでとう、今年もよろしくねと返ってきたので、去年からの成長を感じた。去年はぶっきらぼうにあけましておめでとう、と返すだけだったから。
深夜のうちに初詣に行くか迷ったけれど辞めて、順番にお風呂に入る。わたしが先に入ったのに長風呂だと指摘を受けた。
夜中トイレに起きて布団に戻ったとき、寝ているのにわたしの手を探して握ってきて、かわいいなと思った。


8:30頃起きて、おはようのキス。余談だけど、寝起きの、まだ覚醒前の状態の時に必ずキスをしてくる恋人のこと、とても愛しく思う。また新年の挨拶をして。富士山が綺麗だよ、と言われて凍えながらベランダに出た。真っ白な雪化粧の白富士は、たしかに見事に美しかった。この部屋に引っ越してきて良かったのは、ベランダからの景色が美しいことだなといつも思う。


そこからゆっくり準備して、初詣に行くために10時頃家を出た。元旦の朝の空気は、とても静か。いつもは人で溢れかえる駅前もほとんど人がいなくて新鮮だった。心なしか空気も透き通って見えた。都会の暮らしは好きだけど、喧騒が多すぎる。まあ、たまに喧騒に紛れてしまいたくなることもあるから、文句は言えまい。

電車に乗ると新年早々、急停止。何事もなかったようで20分ほどで動き出したけれど、何となく縁起が悪い。

乗り換えて目的の神社について、行列に並びながら初詣。去年初詣に行った神社はお賽銭がPayPayになっていて令和を感じたけれど、ここは現金のみだった。少し安心。とりあえず来月から新しい仕事が始まるので上手く運ぶことを願う。おみくじは、わたしが末吉、恋人が中吉だった。例年だとわたしが大吉か中吉、恋人が凶か大凶を引くので、珍しいパターン。今年は色々と変化の年になる予感がしているので、末吉は絶妙に微妙だ。熱々の甘酒とお饅頭を食べて、帰宅。


途中のスーパーでお雑煮を作るか作らないか話し合い、結局作らないことにする。
お昼には買っておいたお節を食べた。恋人は31日の時点でお節を食べるつもりだったみたいで(彼の地元ではそうらしい)、31日に出そうとしてきたときは少し焦った。昼にお酒を飲んだら眠くなって、2時から5時前まで、だいぶぐっすり昼寝。起きたときに珍しくいびきをかいていたよ、と言われる。お酒を飲んだからかな。でも最早そんなことを言われても気にしないような関係性になったと思う。


晩御飯は何を食べるか迷い、ピザを頼んだ。出前のピザなんて何年ぶりかわからないくらい、食べていない。それを話すと、究極の自堕落を知らないんだね、とコーラを持ったままドヤ顔された。たしかにピザとポテトを食べながら飲むコーラは絵に描いたような背徳感の塊で楽しかった。コーラはあんまり好きじゃないけど。

その後は絶妙につまらないテレビ番組をみていた。ふと彼がキッチンへ行ったと思ったら食器が割れた音がして、まさかと思い駆け寄るとお気に入りのコップが割れていた。悲しい。しかもこのコップ、好きだったカフェの閉店間際の「いらない食器格安で売るから持っていってね」セールで買ったので、ブランドなど何もわからないんだよな。悲しい。元旦早々縁起が悪い出来事、2個目。


深夜より少し前にコンビニへ行き、恋人はお酒のつまみを、わたしは返信用の年賀状を買った。毎年欠かさず年賀状を送ってくれる旧友がいて、面倒くさいと思った時期もあったけれど今は単純に有難いなと思う。年賀状を送ってくれるのなんて、その旧友と、もう一人が送ってくれるかくれないかだ。自分から出す気にはなれないが、貰うと嬉しいし、わたしの穏やかなお正月に彩りが生まれるし、旧友の幼い頃にそっくりな子供の成長っぷりを見るのも楽しい。


その後はまたとても眠くなったので、恋人より先に布団に入って寝た。




世界はそれを愛と呼ぶんだぜ