どうでもいいって言っている内は、どうでも良くないんだよ

「どうでもいいよ」

あの人は、これが口癖みたいだった。
私には、”どうでも良くないこと”に思えているようにしか映らなかった。

「どうでも良い状態にしたい」という願望を感じたから。

本当にどうでも良かったのなら、そこに、何も反応しないから。
体は反応しないので、頭の中に思念が過ることもないだろう。

口で発していたいことは、”在りたい自分”であると感じる。
老子の言葉を思い出した。

知る者は言わず言う者は知らず
物事を深く知っている人はみだりに口に出さないもので、やたらと言いたがる人はかえってよく知らないものである。

言葉で放っていたいことは、即ち願望であると感じるし、自分を振り返ってもそうだった。

これを読んでいる人がどんな選択をしようが、どうでもいい。
そう言うのは、きっとどうでも良くないからなんだろうなと自分で思う。

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