牧野 一志 (まきの ひとし)

詩作のほか、分野を問わず音楽を聴くことが好きです。読書も時々します。よろしくお願いしま…

牧野 一志 (まきの ひとし)

詩作のほか、分野を問わず音楽を聴くことが好きです。読書も時々します。よろしくお願いします。

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  • 流転の宴 (るてんのうたげ)

    身近な自然と日々の生活で感じたことを記しています。ふとした合間にご覧いただければ幸いです。

最近の記事

ある川の風景

 夏に白石川の「六本松」で、よく泳いだことを思い出した。その上流の右岸から流れの一部が隧道に取り込まれている。その隧道が江戸時代に作られたことを、小学生時に教わった。  後に、資料で江戸時代後期に、白石城主片倉氏の家臣であった片平観平親子が中心となり、私財を投じ、十年がかりで隧道を完成させたと知った。  その隧道は、白石城跡の西側で、二方向に分かれる。一方は館堀川として城山の内堀のように北から東、さらに南側へと回り、小高い益岡や寺前に沿って流れ、田町、新館を経て、所々で水田な

    • マダガスカルジャスミン

      窓辺に佇むマダガスカルジャスミン 白い花を蔓の先へ次々と咲かせ 香りをそっと放し続ける 初夏の青空に香り立ち それでも故郷は遥かに遠い

      • 春の午後

        川裏の草むらに腰をおろし 青空を見上げ 覚えたばかりの (‥‥君が袖振る) を呟く 晴れやかな心地のまま 湧き上がる希求はうねり まだ形づくることもなく彷徨う

        • 光の春

          ふいに朝日が差してきた 昨日とはちがって そうだ、低く巡っていた太陽が やおら背を伸ばし 隣家の屋根を越えてきた 窓際のサツキやゼラニウムも気が付いたらしく いつの間にか花を咲かせている 陽は春のオープンを告げたばかり

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        • 流転の宴 (るてんのうたげ)
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