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【制作ノート】私と自由律俳句

こんにちは。
なつのよです。

2月、最初の三連休が終わり、
noteにマンガともイラストとも違う、
「自由律俳句」をもとにした
作品の掲載を始めています。

今回は、なぜ自由律俳句で
作品をつくろうとしているのか、
というお話をしようと思います。


自由律俳句との出会い

咳をしても一人

尾崎放哉

この一句に出会ったのは、
いったいいつ、
どうしてだったのでしょうか。

小学生だったのか、
中学生だったのか、
高校生だったのか、
もっとあとだったのか、……

はっきりとは覚えていないのですが、
「自由律俳句」というものを
最初に知ったのは、確かにこの句でした。

教科書だったのか、
テレビだったのか、
新聞だったのか、
雑誌だったのか、……

「こんな俳句があるのか!」と
衝撃を受けたことは覚えています。

その後、
せきしろさんと又吉直樹さんによる
『カキフライが無いなら来なかった』
から始まるシリーズを読み、
がぜん興味がわいたのでした。

ときどき呟いてみる

何年か経って、
2度ほど自由律俳句を発表する
Twitter(現X)のアカウントを
つくりました。

アカウントはもうありませんし、
手もとに作品も残っていないのですが、
「いいね」をいただいたり、
フォローしていただいたり、
私もみなさんをフォローして
作品を拝見したりして、
とても楽しい時間でした。

2度ともやめてしまったのは
句を
つくらなくなったから。
つくれなくなったから。
どちらなのか、
今となっては判然としませんが、
頭の片隅にいつもありながらも、
発表の場をつくろう、
というところまでは
思いきれずにいました。

再びの出会い

そんななか、
「BSよしもと」の開局と時を同じくして、
(だったと記憶しています)
前述のせきしろさんと又吉直樹さんが
東北地方を旅しながら
自由律俳句を詠む番組
『又吉・せきしろのなにもしない散歩』
が始まります。

やっぱり自由律俳句、
好きだなあ、気になるなあ、
と思いながらも、
それを形にすることはできなくて、
そんなときに出かけたのが、
先日Threadsに書いた
21_21 DESIGN SIGHTの企画展
「もじ イメージ Graphic 展」でした。

ちょうど、イラストって面白いな、
と思っているときで、
そんななかで
文字や言葉や写真や
イラストやイメージについて
いろいろ見て、考えて、
そういえば今、私の頭の中にある
フレーズは「自由律俳句」ではないか、
と思い至ったのでした。

私なりの「自由律俳句」とは

そのうちのひとつは、
もともと次に文学フリマで
発行する本のタイトルにしようと
考えていたものでした。

ここ何年かの自分を振り返って、
私のテーマはこれなのかもしれない、
と何となく考えて、
フレーズに落とし込んだもの。

でも、その本がどんな本になるのか、
なるべきなのか、すべきなのか、
自分ではよく分からなくて。

それが、ここ数週間で
ばたばたばたっとつながり、
今、この形になっています。

これはずっと続くものなのか、
今だけのものなのか、
現状ではよく分かっていませんが、
分かるまでは続けようと思っています。

5月の文学フリマ東京38では、
この自由律俳句の本を出すことを
目標にしています。

これまでよりは、深く、濃く、
「自由律俳句」を知り、
関わっていくことができそう。

うまくいくかは分かりませんが……、
いっしょに楽しんでいただければ
何よりです。

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