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世界の危険思想 読了

世界の怪しい所へガンガン行って取材をしまくった方が、タイトルを通して考察したまとめ本のようなものです。

いくつか印象に残った事。

・認知の違い
例えばスラム街といってもまんま裏社会ってわけではなく、危険地帯ってわけではない。
貧しい人や、問題のある人が密集して住んでいるエリアだと。

犯罪は起きるが、暮らしは営われているわけであり、住民だったり、昼間なら大丈夫だったり、街のルールの理解が重要で、まあ、どこでもそうっちゃそうかもですね。

・スラム街見学ツアーがあるらしく、そこで紹介された家の家主がiPhoneを持ってiPadで本を読んでたりする。
そこで、作者が連想したのが、見たいものを見る。見たいものしか許容しない人。
例えば震災で、被災者が元気だったりしたらキレるボランティアの人とか。

その辺りの発想が面白いなと。

・ギャング。
縄張りから外になかなか出られないらしいです。
ってか、縄張りから出ると凄く不安そうになるようです。

・お金が全ての本気さ
これが全般を通して一番感じました。
お金が必要で、だから殺し屋になったり。妻を売ったり。
お金というか、手間ががかかりそうだから、警察は捕まえる事が出来る強盗とかを射殺したり。
賠償金が高くつきそうだから、車で事故った相手を二度も轢いたり。

この辺のハングリーさ。
僕には無いパワーを感じさせられ、今も圧倒されてます。

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