女芸人ラムズ「石田麻由香」と初めて対話した話

以前、若手女芸人コンビ「ラムズ」風間春菜の世間離れしたヤバさについて執筆させていただいたが、この度このコンビ、ラムズと私で3人で箱根に日帰り旅行に行くという経験をした。
実は相方の石田麻由香氏とはライブでひとことふたこと話す程度、お互い人見知り(本人談)ということもあり接触が少なかったため、長時間の会話をするのは今回がほぼ初めてということになる。
そのような希薄な間柄で「箱根の日帰り温泉」というイベントを行った上「風呂で生乳を揉む」等の行為に至ったのはなかなかのハードルの高さだったと思うが、私は元々この石田嬢に対して「タダ者ではねぇ」という直感があった。そもそも、以前のエントリで書いた通り、風間春菜という女がまず良くも悪くも滅多に見ない逸材である。その相方を7年勤めている時点で尋常ならざる感性を持っている気はしていた。

お互い人見知りと自称する割には、比較的スムーズに仲良くなれた(と思いたい)が、結論から申し上げて大変頭のキレる、分析力と対話力に秀でた女性だった。コイツは早慶卒か何かか?弁が立ちすぎて口を挟む暇がなかった。そこを風間嬢が例のテンションでもって混ぜっ返すのである。何というか、自分の対話力の無さを痛感してしまった。

語りたがり、分析したがりの人間というのは正直、いくらでもいる。かくいう私もその1人だと思う。
しかし石田嬢のそれはあまりにも的確すぎてグゥの根も出ない。例えば彼女が自分のお母さんとかだったりして、何かやらかして説教でもされようものなら反抗どころか涙を堪えて天を仰ぐしかないだろう。また、こっちが適当にかました質問に対して「そこまでしなくても……」というくらい理論的な返答をかましてくる。風間嬢がラムズの暴れ馬だとするならば石田嬢はブレーンであると思った。言葉選びもとても的確で、ただの雑談の中にも理解できないターンが一瞬もない。「レズビアン」の事も「LGBT」ときちんと表現する。私は比較的LGBT文化に触れる機会が多いのでわかるのだが、雑談の中では当事者ですら「レズビアン」とか言ってしまうことが多い。あまつさえ芸人である。なかなか咄嗟にそういう言葉選びはできない。私は今就職活動中なのだが、コイツ面接落ちた事ないだろうな…クソ…

それからひとつ、とても感心したのは「墨田の悪魔」こと相方、風間嬢と言い争いになる際のエピソードである。
風間嬢が、石田嬢に対し、若干理不尽な理由で機嫌を損ねた時、石田嬢はこう思うのだそうだ。
「きっかけは私の行動かも知れないけれど、それ以前に何か別件で嫌な事やストレスがあったのかもしれないのでそこも考慮します」

優しすぎねぇか?母親のような慈愛をもって接しないと絶対に無理である。ラムズの「目立つ方」は恐らく風間嬢だと思うが、それは石田嬢のセンスと懐の広さが無ければ成立しないと感じた。

あと顔が良いというのも有り難い(何目線だ?)。私の夫であるオルガナイザーGX藤本は、私が非常に嫉妬深いということもあり、滅多に女のルックスを褒めないのだが「石田さんは美人だから」と言っていた、これは非常に珍しいことである。

少し褒めすぎた。
石田嬢が「ラブミーテンダー石田の寝起き占い」という、「ガチの寝起きに寝床に入ったまま何の根拠もない占いをする」

(最近一番好きだったのはこれ。占いでもなんでもない)

という動画をかれこれ2年継続しているという珍事は以前の記事にも書いたが(ちなみに『ラブミーテンダー石田』という「別人の占い師」という設定で撮っているらしい)、数年前までは「本人と縁もゆかりもない北海道の牧場のアカウントのツイート」を定期的にリツイートしていた過去もある。
せっかくなので今回、その理由を聞いたところ「そこで飼われていた犬が可愛かったので定期的にリツイートしていた。その犬が亡くなったらしいので悲しくなってやめた」と、なんとも趣深い理由を語ってくれた。
繰り返すが本人とは一切全く何の関係もない牧場である。曰く「動物が好きなので…」。完全に意味がわからない。
また、彼女が極度のジャニオタであることはラムズのファンの間では有名だが、住居の写真を見せてもらったところ壁一面にびっしりと「V6のうちわ」が貼られていた。あとQueenのメンバーの「お面」とかも飾っていた。どこで買うのだろうか「お面」。

これはあくまで褒め言葉なのだが、オタクを通り越して、エド・ゲイン(女性の死体で革製品などのグッズを作りコレクションしていた海外の犯罪者)を彷彿とさせる偏執的な部屋ですらあった。

更に、天井にはイノッチのポスターが貼ってあり毎日イノッチと見つめ合いながら眠りにつくという、完全に顔面偏差値の無駄遣いをしているキモオタの一面もあった。ギャップに完全に混乱する。

もっと掘り下げてみたい人であった。よかったら仲良くしてください……

サポートいただくと、その方をベタ褒めする宣伝記事を書きます。マジです。プライドはありません。何でも褒めます。