住宅問題〜借家にするか?持ち家にするか?〜

最近友達や会社の人と話をしていると、結構な割合で聞かれる質問が「家買わないの?」である。

今年で結婚3年目となり、結婚生活もひとまず落ち着いて来た頃合いだからという事もあるからだろうか、本当によく聞かれる。
そしてその度に「家は買うつもりないです」と答えると驚かれる。
きっと相手は「将来的には買う予定です!」とか「どうしようか悩んでいます」などなど、ちょっとでも考えている事を前提に質問して来ているんだろうが、私があまりにもはっきりと「家はいらない」と答えるからだろうと思う。

でも、なんでみんなそんなに揃いも揃って家が欲しいのだろうか。
よく言われるのは「家賃を払い続けても家が自分のものになることはない」や「更新料がもったいない」等だが果たしてそうだろうか。

住宅の価格にはそう安くない広告費が乗ってるから、実際の価格よりも高い金額を払う必要があるだろう。
また、一括で購入できる人なんてなかなかいないだろうからローンを組む。ローンを組んだら当然利子が発生して余計に払わなければいけない。それだけでなく税金も取られる。これだけ考えてみても、持ち家の方がお金がかかるのではないだろうか?

更に更に寿命が延びている昨今、家の寿命よりも人の方が長生きをする。ということは当然購入後数十年後には家のメンテナンスが必要となり、ここでもお金がかかる。

この点からもやっぱり家を買うメリットが感じられない。

そんな事を友達と話してるときに言ったら、今度は「老後は家貸してくれにくくなるけどどうするの?」と言われた。
これについては、現状の空き家率から考えると、現在28歳の自分が高齢者になる頃には家あまりの状態が拡大して、むしろ防犯や家の維持の面から借りて市場になってるのではないだろうか。

https://www.nri.com/jp/news/2015/150622_1.aspx

逆に「昔家族と暮らした思い出のたくさん詰まった家だからなんとしても誰かに使って欲しい」と、家賃を払う事なく(場合によっては住む事でお金がもらえるかも?)住むことができるかもしれない。

「ミニマリスト」 という言葉を聞くようになって久しいが、人口が減りもの余りの時代に突入する日本では、家や車などなど、個人で所有する事が当たり前とされてきたものを所有する必要がどんどんなくなっていくかもしれない。


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