死ぬこと以外かすり傷

面白くて一気読みしてしまった。だが、決して内容が薄っぺらいという訳では無い。文が軽快で、書いてある内容がスルスルと頭に入って来るのだ。一度本書を読み始めると最後まで止まらなくなるので、これから本書を読もうとしている方はこれから先2〜3時間確保できるか確認してから読み始める事をオススメする。

ビジネス本なので当然対象となる想定読者はビジネスマン、特に20代〜30代の若手がメインターゲットであるだろうが、高校生や大学生、場合によっては中学生でも読んで損は無い内容となっている。

著者の箕輪氏は、今ブレイク中の幻冬舎の編集者である。サンデージャポンなどテレビに出る事も多くなってきたので、見た事のある人も多いだろう。著書はニュースピックスブックというビジネス本のレーベルを立ち上げ、責任書としてホリエモンや落合陽一など、多くのビックネーム著者の本を編集し世に送り出してきた。出版不況と言われて久しい昨今、レーベル創刊1年でシリーズ累計100万部突破という異例の結果を成し遂げた、そんな著者の考え方や生き方などを纏めたのが本書である。

そんな数々のビッグネームと共に仕事をし、多くのスマッシュヒットと飛ばしている著者は本書でこんな事を言っている。(以下本文より抜粋)

編集者は最強だと感じる3つの理由がある。1つ目は「 才能カクテルが飲み放題」だから。編集者は、一生に一度会えば人生が激変するレベルの変人や天才たち と毎日のように会って、時にぶつかりながら本を作り、戦友のようになる。読者には申し訳ないが、一冊の本を通して一番成長するのは間違いなく編集者だ。読むより作るほうが、身体に著者のエッセンスが染み込むのだから当たり前かもしれない。そうしてあらゆるジャンルで活躍している人たちの才能をカクテルして飲める わけだから、こんな贅沢な仕事はない。

そんな才能のカクテルを飲みまくった著者の本が面白くないわけがない。

細かい内容は本書を読むのが一番なので内容については触れないが、才能のカクテルを飲んだ著者だからこそ書ける物になっているのではないだろうか。

そして読後奥付を見る。

発行者:石崎孟

・・・はて?なぜ発行者は見城徹ではないのだろうか。

・・・この本、幻冬社じゃなくてマガジンハウスの本だ!!

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