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精神壊れそうになった社畜おばさん、Vのライブに救われる [1]

4月は仕事がやばかった。本当にやばかった。
まず弊社は文具の販売のため例年通りでも春は忙しい。誕生日や結婚記念日に加えて、転勤のお餞別、合格お祝い、就職お祝い…とにかく春は文具をプレゼントにしたい!というお客様が多く、お名前入れ加工や取り寄せ、大量注文なども夏の5倍くらいの量が来る。


そんな中、まさかの先輩たち全員が流行り病に感染。いつも5人で回すシフトが私1人になった。
結論から言うと死にかけた。16連勤して昼ごはんも食べられず休憩はトイレ行くときの5分×三回くらいだけ。12時間以上働いても仕事は終わらず毎日家でも深夜まで売上や発注までしていた。
10連勤目くらいの帰りの日、いつも乗る電車がどれだったか分からなくなった。毎日乗っているのにどの電車に乗れば家に帰れるのか全然分からなくて、ホームで30分くらいぼんやりしていた。その後ようやく電車に乗れたけど、降りた駅の待合室で椅子に座って立てなくなりまた30分ぼんやりしていた。
まずい、これはまずい、私の心死にかけている。
5人分の仕事を1人でしていたため、自分の精神が壊れかけていることに気付く。何か自分を励ますようなものが無いかとTwitterで趣味のアカウントを開き、色んな情報を見ていた中、最近はまっているVTuberグループのライブチケットのお知らせが目に入った。


私はここ2年ほどVTuber企業の「にじさんじ」にはまっている。とは言っても全部の配信見てる!とか全員追ってる!というほどでは無く、好きな人の配信や歌を少しずつ見ている感じだ。
ただその中でも「RainDrops」(以下レイドロ)という6人の音楽ユニットが好きで、これも少しずつ追いかけていた。
元々レイドロは6人でのユニットではなく、それぞれにじさんじという大きなグループの中で配信をしていた人たちを集めてできたユニットだ。6人の内2人は仲良くて…とかはあったけど、それこそユニット結成まで6人で何かしてたわけでもなくぶっちゃけメンバー発表された時、「なんだこの組み合わせ…?」て疑問に思ったほどだった。


年齢も性別もバラバラ、(VTuberなのでメタい「設定」になるが)10代の子もいたら自称おじさんの成人男性もいるし、公式で性別不詳の子もいる。ピエロの格好の人やエルフのお姉さんまでいる。正直知らない人が見たらイロモノ集団かもしれない。

けれども6人で配信したり楽曲出したり昨年の夏にはワンマンライブを開催したり…精力的に活躍し、どんどん6人が仲良くなってお互いに切磋琢磨していくのがリアルタイムに分かり、私は気づけばCD全部買って配信もほぼ全部追う程度にははまっていた。


そんなレイドロのセカンドワンマンライブ。仕事で現地参加は無理だし…リアルタイム配信あるけどライブって現地参加してなんぼでしょ…?と思って初めは見る気はあまり無かったが、自分の精神状況のやばさに気づき、少しでも何か良い刺激を与えねば!!と思い配信チケットを購入した。

結論から言うと配信チケットを買ったあの日の私を心から褒めてあげたい。視聴期限は2週間程度あったが、2週間ほぼ毎日朝起きてすぐと寝る前に見るほど最高のライブだった。


良かった。本当に素晴らしかった。


1日目の1曲目に「エンターテイナー」という遊園地やパレードのように明るく、それでいてどこか少しだけ寂しさのある曲で始まった瞬間、タブレットに釘付けになってしまった。

今回のVTuberのライブは3Dモデルを使って演者の全身の動き、表情をトレースしてリアルタイムで映している。私もはまる前はいくら全身3Dでもどうせ動きおかしかったり表情変わんなかったりして不気味なんでしょ?とか舐めていた。

でもこのライブでは歌って、踊って、叫んで、走って、跳んで、笑って、泣いて、「生きている」推しがそこにいた。

バーチャルってなんだ?と思うほど違和感なくなめらかに動いて、笑顔、困り顔、泣きそうな顔、いろんな表情もきれいに表現されていた。へたにそこら辺にいる無愛想ななまの人間よりもたくさん動いている。

この辺は技術力の進歩の話なんだろうが、食わず嫌いで見たこと無い人にも15秒だけでいいから見てほしい。すっごいから。日本の技術やべーよ…て頭の悪い感想出てくるから。

そしてそこに推したちの歌声と背景映像や照明、生バンドの演奏が加わわるともうダメ。そりゃたくさんの人がはまるわ。3Dでできた、2次元のかわいい女の子やかっこいい兄ちゃんがリアルタイムで歌って踊って笑って話しかけてくれる。漫画アニメニコニコ動画で育ったオタクには夢みたいな空間だ。見た目は2次元なのに一方通行で話しかけてくるのでなく、こちらの反応に応えてくれるんだもん。

今感想書いてるけれど、もう一曲一曲と各MCについて細かく書きたいほど良かった。

でも私が今回書きたいことは私の精神を救ってくれたことと、メンバーの1人の女の子のことだ。

このライブは、レイドロがメンバー6人で歌う最後の晴れ舞台だった。

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