「解説」私たちの手は赤い

いつもは自作の解説などまったくしない私ですが、今回はガザのジェノサイドを止めるべく緊急行動中なので、より多くの人に何が起きているのか知ってもらうため、解説をします。

「私たちの手は赤い」の登場人物は2人、親子です。父と娘です。娘にとって父親が悪いことに加担していたら大問題です、他人事ではありません。しかも父親は国のトップです。その考えや行動は国民に大きな影響をもたらします。
その父親がジェノサイドに加担している、軍に資金を送っているとなると大事な訳です。
私たちにとって他人事ではありません。

さて、ここで娘は「大統領さん」と言っていますが、ここはわかりやすい国のトップの総称を使いましたがこれが「総理大臣」など他のトップかもしない、と捉えていただきたいです。
1人の大統領ではなく、多くの国のトップが虐殺に加担しています。

そして、娘がその「トップ」を縛り付けたのは、イスラエルによるガザ包囲を示しています。
天井のない監獄でパレスチナ人はがんじがらめの生活を、ずっと強いられてきたのです。
人間ではなく「動物」と言われ、新兵器の実体験にもさせられたわけです。
そこで娘は父親を縛りつけました。
被害者の気持ちになってみろ!ということです。

なぜ手を赤く塗ったのか?
前に見た記事ですみません詳細は忘れましたが、たしかアメリカで記者の方々がガザ虐殺に関与している人に「あなたは人殺しだ」と示すために赤く塗った手のひらを上げたそうです。
また、ケンタッキーのカーネルおじさんの手が赤く塗られている、バイデン大統領の手が赤く塗られているイラストも見かけました。
赤い手は殺人者を表します。

娘は「驚く」という反応をした父を笑います。
非人道的なことをしている人間は、人間らしさを失っていた。けれど驚くという人間らしい反応をした訳です。

娘は間違っている父親を叩きます。
父親は「複雑な問題だ」「小娘が口を出すな」
「ハマスが悪い」など言い訳をします。

パレスチナとイスラエル、複雑ではありません。
イスラエル軍がパレスチナ人を殺しまくってる。
その土地が欲しいから。
単純な悪なのです。

娘は父親の頬を叩きます、その手もだんだん赤くなっています。娘もまた、無知と沈黙という罪を犯していました。だから悪を批判する時、自分もまたパレスチナから目を逸らしていた時期があったことを思い返し反省するのです。

父親はようやく改心します。
涙を流すという人間的感情を見せて、人道支援をおこなった。そして娘はようやく父への尊敬を取り戻し、また娘も泣きます。

冷静に情報を集めてガザ地区のことを語るのも大事です。しかし、あまりにも非人道的で悲惨なことが起きている、私たちはそれを見て見ぬふりするのか?
と人道的な感情に訴えかけたかった作品です。

1人でも多くの人に読んでいただき、ガザが即時停戦され、パレスチナの人々が真に解放されることを願います。
停戦は解決ではありません。
ガザが監獄ではなく、人々が自由に生きられる場所になるまでが、戦いです。

どうか、よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?