見出し画像

「違い」はもっと、カラフルなのだから

身の回りを見てみると、人間関係がすべてだと思うくらい、人に生かしてもらってる。決してひとりでは生きられず、協力しあいながら今の日々があるということを、忘れないように生きています。

毎日ができごとの連続だけど、いいことばかりではなく困難も含めていろいろあるのが人生。「お困りごとのほとんどは関係性(人間関係)だと思う」という話をつい最近しましたが、これは多くの人が「同意」してくれることでもある。あくまでも私の周りの事情だけれどもーーー

相手のことを考え丁寧にしようとする優しさ、エネルギー高く満足にやりたい強い意志、チームプレーで協力し合いたい思い、、愛溢れた仲間たちが、多くの葛藤を抱えていました。

にんげんらしさや温かさだったり、想いの重なりだったり。本来「すてきなこと」が悩みの種になってしまったり、歯車がうまく噛み合わなくて消えてしまったり。自身も含めて、そんな状況に何度も何度も直面していて、いろんな感情が生まれ、消え、生まれ、消え…の繰り返し。

さまざまな問題を紐解いてみると、価値観、特性、考え方、環境…といった「違い」から起こる、分断や対立が見えてくることが多いように思います。
でも本来は100人いれば100の違いがあって、前提も、捉え方も、すべてが違うはずなのに。

個の違いに加えて、社会構造が生み出した正解・不正解、良い・悪い、といったクイズゲームのような二極化した考え方も、生きづらさを生み出しているのだと思っています。何がいいのだろう?こうすべきでしょう?自身の心の底からの願いから離れてしまうと、苦しくなる。


ちょっとこちらの画像をシェアさせてください。

盲目の方がゾウを触ってみたお話

よく使う、好きな一枚です。

「それぞれが正しい。ただし、全体から見ると一部だけ正しい」

ここで起こっている現象はチームや組織でも同様に言えることです。
階層、役割、世代、経験、、などの違いがわかりやすい例ですが、それぞれ見える景色が違うのは当然なことであって、誰ひとり100%同じ認識をしている人はいないはず。そして、個々のそれが全体の解でもない。ということ。

「皆が声を出してくれることで初めて、ゾウの全体像が見えてきます」
「本来は声を出すことに価値があり、いらない意見やズレた意見などはひとつもありません」

チームで大切にしていたいことです。そこにある違いを受け入れ、皆で課題を乗り越えながらチームで前に進んでいこう、と。

自分の日常が当たり前になってしまうあまり、見失いがちな他者との共存。「違い」が火種になり、「べき」が蔓延して、

・違う意見がでる人に対して否定的になったり、排除してしまう
・文化や慣習などの違いから温度差が生じ、複数のグループに分裂してしまう
・今までのやり方と新しいやり方の違いから、強い主張や批判が起こり、対立してしまう

等、本来望んでいない関係性になってしまうことがあります。元を辿ると、社会をよりよくしたいと思って意気投合した仲間であっても。
そんな場は、とても無機質。色で表現すると、どす黒いような濁っているような。

今までのターニングポイントはほとんどすべてが、人との出会いと別れ。「誰と過ごすか」が人生に大きな影響を与えていて、人と人の繋がりに重きを置いたきっかけは、分断とか、対立とか、そういった人間関係によるものでした。どんなにお金があっても、どんなにいいビジョンを掲げていても、チームで何かを成し遂げるのであれば関係性がすべてだと。

個人的な経験としても何度もあるので、手に取るほど、痛いほどわかります。
悲しくて、虚しくて、無力さを感じながらも、大切で、苦楽を共にし、相手の人生も含めて考え応援しあっていた仲間を失うこと…きっと、最期まで忘れることはないのだろうなと思います。

でも本来、違いというものは「可能性の種」。違いがあることでともに生きることができ、多様性が生まれ、協力しあうことで目指す姿に近づける。会社やプロジェクトといった "鎧" を脱ぐと、カラフルで色鮮やかなひとの集合体なのだから。

せっかく仲間になったんだから、仲良くやっていきたいじゃない。別々の道に歩むことになっても、笑顔で応援しあいたいじゃない。と、シンプルに思うのです。

conocで「つないで、つなぐ」というコアを立てたのも、根底にあるつながりをベースにしたいから。漢字で「繋いで、継なぐ」と書きます。違いという魅力が活きたものに橋をかけ、純粋なエネルギーが溢れ、つながって、循環していくような「つないで、つなぐ」を目指して。身近なつながりの経済圏、どんどん広げていこう。


お知らせ

12月17日20時半〜、「分断や対立を可能性に変えるラボ」やります!
ご都合合う方は、ぜひお越しください〜!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?