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心して生き物飼育に臨め

どんな生き物でも、本来は人間の世話や干渉なしで自然環境の中で生きてきて、世代交代してきた命。そんな命を預かり癒しや楽しさを与えてくれるペットの存在はとてもありがたい。

なので、彼らを飼育するというのは、私たちが飼育本などでは知り得ない生態を想像し、彼らにとって不快なことやトラブルを少しでも排除して上げることはとても大切だと思います。それを日々、飼育環境や飼育方法をほんのちょっとでも良くしようと考えながら世話しないとダメ。

日々の世話や飼育環境がルーティーンとして一定のパターンになってしまってはダメ。エサ入れの位置を10cmずらした方がいいかな、水飲みが小さいかな、ちょっと餌残してるな、排泄物がないな、いつも寝てる時間なのに起きてるななどなど程度、そんなひとつひとつの気づきの積み重ねが大きなことに気付く糧になります。

毎日、エサ入れて水入れて、話しかけて、まったく同じ作業を繰り返していては、ある日突然悲しい出来事が起こることもあります(何度も経験しています)。

例えば、冬に保温しないといけない動物がケージの隙間から手を伸ばして、保温用ヒーターのコンセントを抜いてしまって温度が下がって死んでしまったり、ずっと大丈夫だったので気にかけてなかった・・・では、その命は帰ってこないのです。死なないまでも、正常に育たない可能性もあります。

彼らも学習します。飼育環境に慣れれば慣れるほど、頭がキレてきます。動物によっては、ケージの鍵を開けたり、檻の外から隣の生体に手を伸ばして食べてしまったり、ケージを齧って穴を開けて脱走したり、電源コードを噛みちぎったり、抜け出した後、どこに隠れたら見つかりにくいとか。人間の想像を超える空間認識力を発揮します。これまでずっと大丈夫だったからは言い訳になりません。彼らも人間と同じで、好きな環境で自由に生きたいのです。人間の想像を超える思考を持っています。そんな彼らを手元に置いて可愛がりたいという人間の欲求を満たしてもらうためにも、日々の思考を巡らせて、彼らにとって少しでも快適で、人間にとっても安心できる環境や飼い方を紡いでいくための習慣を身に付けたいものです。
※写真は、2021年9月に我が家で生まれたマルギナータリクガメの赤ちゃん達

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