子宮体がん体験記 ガンセンター
戦々恐々としながら、初のがんセンターの診察を受けた。
この日は夫にも無理を言って仕事を休んでもらい、病院に付き添ってもらったので一緒に診察室に入る。
そしてそこで初めて、ちゃんと子宮体癌であることを告げられた。
子宮体がんは癌だと告知されたからと、すぐに進行具合が分かるわけじゃないらしい。
手術にで子宮を摘出した後に、それを病理検査に出して三週間後ぐらいにやっとステージが分かるらしい。
なのでこの日は改めてここの先生の子宮体癌の検査を受け、それ以外にも他に持病が無いかどうかの検査の一部を受けた。
がんセンターはガンに特化した病院だけどその代り、他の病気に関しては総合病院よりは手薄だ。
なので何か持病が見つかったら、総合病院にて治療と手術を受けること事になると説明を受けた。
しかも私は太っているので他の人よりリスクが高いので、検査の結果によってはがんセンターで引き受けできないかもしれないと告げられた。
それはすごく嫌だった。
セカンドオピニオンをしなくても信頼してお願いできる病院であり、先生だと思っていたし施設内も新しく設備もいいので、ガンだと思って沈んでいた気持ちが
少しでもマシになったのだ。
「やったー!がんセンターいいとこじゃん、ラッキー。しかも専門の先生に診てもらえるんだ」
という思いがあったからなのだ。
手術は約1ヶ月半後。
なので入院もその時になる。
手術は単純子宮全摘出というもので、私の場合はそれだけでなく卵管と卵巣も取るらしい。
もうここまで来たら、子どもがほしいからとは言っていられない。
夫も「命があればいい」と言ってくれた。
実はがんセンターの前の入院した病院では、普通の婦人科に入院したので、産科の患者さんもいた。
そうすると嫌でも子どもの事を意識してしまう。
今度は周りはガンの人たちばかりなので、その点では気持ちは楽だ。
43歳はガンになる人の年齢としては比較的若い方なのだろうか?
病院を見回してみても私と同年代はそれより若い人をほとんど見ない。
私のガンは手術してみないことには、何も分からない。
だから今気に病んでも仕方が無いのだろうと、私はネットや本などでの情報収集に努める事にした。
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