見出し画像

正夢

前々回のカウンセリングを終えて、
会計するとき、
「あっ」となった。


「この場面、知ってる……!」


うわうわうわ。夢で見た。
しかも、去年か一昨年。


通っているカウンセリングルームの存在を知ったのは今年の2月だ。
つまり夢を見た時点では、
「この場所」のことをわたしは知らなかった。

夢を見た翌朝、内容をよく覚えていた。
すぐ忘れる夢もある中、
はっきりと場面、セリフ、質感を思い出せた。


都会の知らない部屋、マンションかアパートのような場所。でも誰も居住はしていない、と夢のなかのわたしは「知っていた」。
ワンルームマンション、のようだけど風呂はない。キッチンも洗面所もない。トイレはある。
会議室、というほど無機質ではなく
校長室、社長室といった権威めいたものは感じない。エステやヒーリングのような癒し空間ともまた違う。「そわそわしない応接室」というニュアンスが近いかもしれない。
部屋にはテーブルと椅子があった。
壁には何かの絵が掛けられていた。
何の絵かだったかは覚えていないけれど、
嫌な感じはしなかった。
印象的なものはそれぐらい。
「都会だろう」と予測したのは、通された部屋の絨毯を、靴のまま歩いていたからだ。
いささか短絡的ではあるが、普段馴染みのないそういう部分からわたしはそこを都会だと思ったのかもしれない。
落ち着いた明るい空間。部屋は全体的に明度の高いグレー。そんな印象の夢だった。
夢の中のわたしは、そんな知らない場所で知らない女性(40〜50代?)と話していた。


「サインでもいいですか」
「その機械、サインはできないんです」
「いけるかな……あ、いけました」
「よかったです」


そんなやりとりを、夢のなかでしていた。
クレジットカードの暗証番号が曖昧だったのだ。
夢のなかのわたしは全く身に覚えのないその部屋から出るとき、知らない女性に礼を言っていた。
女性は小柄で、癖毛だろうか、カールした髪は短く整えられていた。
礼を言うときに顔を合わせたが、どう考えても知らない人だ。なのに夢のなかのわたしは、その人のことを信頼しているようだった。
言葉は丁寧で穏やか、品があり、わたしのような田舎者とはジャンルが明らかに違っていたけれど、その人はわたしにやさしかった。それはよく伝わってきた。


その夢を見た当時は、
「知らない場所」「店ではない」「謎の支払い」に
「変な夢。わたし何買ったんやろ?化粧品でも買わされたのか……?てか誰やろあれ、全然知らん人やったけど知り合いみたいな安心感。
まさかのネットワークビジネス?でもわたし、嫌々支払ってなかったし、モノも受け取ってない。え、謎……!」と思っていた。

知らない人が夢に出てくることはよくある。
知らない誰かの人生を自分がしてる夢もまあ見る。だからそんな夢のことは、その日以来すっかり忘れていた。


まさか、今年2月から行き始めたカウンセリングルームだったとは……!
なんと夢で見たあの女性、思い返してみると今担当していただいているカウンセラーさんその人である……!!!
夢で支払っていたのはつまり、カウンセリングの代金だったのだ。
道理で「嫌々」「渋々」ではなかったし、女性のことを「信頼」していて、「感謝」していたはずだ。


初回でなく4回目のカウンセリングの支払い時にそのことに氣づいたのは、それまでは支払いを現金でしていたからかもしれない。
その日、カウンセリングのあとに漢方薬局に行く予定があった。しかし、よくよく思い出してみると漢方薬局は現金払いのみ。
財布のなかをあらためて確認すると少々、心許なかった。
それでカウンセリングの代金を初めて、現金でなくクレジットカードで支払うことにした。
「暗証番号お願いします」と言われ
確認して数字を押す。
なぜか「ちがいます」というエラー。
番号は間違っていない。だからまったく同じ数字を押して再びエラーになって
「なぜだ……!」と焦った。
次間違えるとロックがかかってしまう。


「サインでもいいですか?」
「その機械、サインはできないんです」
「いけるかな……あ、いけました」
「よかったです」


そのやり取りで
「あっ……!?」と、なった。


「この場面、知ってる……!」


ハッとして、部屋を見渡すと
部屋の壁には美しい、薔薇の花束を花瓶に活けた大きな絵がかかっている。
カウンセラーさんは爪の先まで美しく、
小柄で、カールした髪を短く切りそろえている。


「うわぁ……!」

言葉にならなかった。
かなりの時間差の、正夢。


支払ってからそのことに氣づいて咄嗟にカウンセラーさんに話そうとしたのだけれど、
いや待て、なにかの精神疾患疑われるとややこしい!と踏みとどまり、いまのところ言わないでおります(熊の夢の話はしました😇🐻)


ていうか、正夢の切り取り方が謎すぎる……
もうちょっと、なんていうか……
「ためになったね〜ためになったよ〜」
(cv某中学生)的な場面を見せてくれてもいいんじゃ、ないのかッ……!!?


とはいえ夢日記、ゆるゆると続けています。
「明晰夢」には未だ戻れていないですが、
またおもしろい夢、見られたらいいなぁ。
明晰夢を見られるように戻れたら、
夢のなかでやりたい放題やってやるぜ😏(何を)


そして。夢だけじゃなくて現実でも
「自分のやりたいこと」を自分に、させてあげます。あげています。
自分褒め日記も続けてます。地道です。
地道だけど、こうしてちょっとずつ回復しています。
本来の自分に戻っていくのは嬉しいです。
乾燥わかめが水に戻されるみたいな感じです。

……そんな感じです。


🪞🧙‍♀️🪄🌿


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?