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解っている(つもり)の罠

「結果」を急ぐために、基礎的な理解をおなざりにしてしまうとちょっとした応用ができなくなる。

仕事ができると初歩的なこと「簡単」だと思い込んでしまって、結果のみえる部分だけをなんとか作り上げようとする。
それでもなんとかなるのだが・・・

言い方が悪いが知識の空洞化。上部だけはそつなく取り繕ってあるがその中身を支える知識が欠けているのだ。

テストでは結果が全て、過去問題集で答えを覚えれば模範解答ができる。一番頭の力を使うことなくテストに合格する方法を私たちはいつのまにか身につけてしまっている。

テストで点数を上げるための勉強法は要点をつかんで理解する。
それが正しい方法だと思っていた。

できればいい。結果が全て。

「理解は時間がかかるもの」として、急がす、徹底的に理解する習慣をつける。

この言葉は、以前も紹介した。『世界一流エンジニアの思考法』牛尾剛著
に出てくる言葉だ。

やり慣れた仕事は早くできるが実際のところ、それを根本的な部分で理解し原理的な部分まで頭に落とし込めているか?

この質問にYESと答えるなら次の質問。

何気なく使っているその専門用語。小学生でもわかるようにじっくり時間をかけてもいいので説明できるか?

残念ながら私はいつも使っている用語について知っているが、習得しているとは言えなかった。

だからなに?それでもいいのでは・・・。

解っている(つもり)は便利なショートカット。
同じように解っている(つもり)の人と対等にコミュニケーションができる。

しかし、新しいものを創り出す必要に迫られるとき。
不可解なトラブルに悩まされるとき。

解っている(つもり)が問題解決の道を見えにくくしているのだ。



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