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失語症。

失語症。
この言葉、「アンメット」-ある脳外科医の日記- を見るまで知らなかった。

物語の中で脳梗塞倒れた女優が脳外科手術のあと失語症になってしまう。
言葉が喋れない。アーとウーとか言う。ならば、聞くことはできるのか?と思ったが聞こえている声(音)も言葉のようだと思えるが、その意味を理解できない。ドラマでは宇宙人が喋っているように聞こえた。読むのもできない、文字が理解できない。女優が台本を読むシーンがあったが、文字が象形文字のようになっており理解できない。
でも、頭の中の記憶や、感情などは正常なのだ。だから余計にフラストレーションがたまる。
情報を受け取るセンサーと発信するスピーカーは正常だが、それらを脳からの指令で信号変換する回路が損傷している。そんなイメージだ。
余談だが、運動機能が損なわれる損傷(麻痺)の場合は、脳からの命令を運動機能に変換する回路が損傷しているのだろうか?



先日、noteで再び失語症というキーワードを目にする。
あれ?聞いたことがある。なんだろうと思って見てみる。

有料記事の無料部分を読んだ時になんだかわかないけど「これを読まないといけない」と衝動が走った。初めて記事を買った。全く躊躇しなかった。

60後半の旦那さんが脳梗塞で自宅で倒れ、緊急搬送。左脳への血管に詰まった血栓を取り除く手術で一命を取り留めたものの、失語症になってしまう。

ドラマで見た失語症のイメージと日記で書かれたイメージは違っていた。やはりドラマを観る目(心)と人の感情がつまった文章を読むのとでは、その入り口(構え)が違うのだろう。文章の上手いとか下手とかという次元の比較ではなくて、「本当にそのことを体験した」というのは迫力がある。

この文章を読んで思わず涙ぐんでしまった。

私は今年、63歳になった。60代前半である。明日は我が身である。個人事業主の時代にはいかなかった健康診断も年1回必ず受けている。数字の上では健康だ。
しかし、あることを今思い出した。数年前のある日会社に行っていつものように図面を大型モニターで見た時の事だ。モニター映し出された文字が理解できないのだ。私はいつもメガネをかけている、近眼であるが老眼が入ってきたのでモニタを見る時と机の上の書類に目を通すときは、メガネをしないことが多い、メガネの具合か?かけたり外したり、モニタに鼻がくっつくほど接近しても文字なのだが文字化けしているようで読めないのだ。コンピューターをリスタートしても同じだったので目の調子が悪くなったのか?と不安になって会社の近くの眼科に飛び込んだ。

眼科の検査は正常、もちろん老眼はある。文字は正常に読めた、スマホを触っていたから覚えている。しかし、眼科の先生が妙なことを言った。
脳かも・・・。
えっ! 目が点。

2時間後、私は脳神経外科の待合室でスマホをいじっていた。
MRIとエコーを受ける。
頸動脈超音波検査で引っかかる。
プラークがあるらしい。今、2020年11月の記録を見てる。
なんだか、不安になってきた・・・。
適度な運動はしていて、体脂肪の少ない(12.9%)ので大丈夫とは思うが近々再検査してもらいに行こう。


脳梗塞
倒れた時間から手術までの経過時間で生死が決まる。と思った。アンメットでは、アメリカ帰りの医師が急患の電話をとり倒れた時刻を電話で聞きながら迅速にスタッフに患者の受け入れ体制を指示するシーンがあったが、テレビドラマ独特の演出では無いような気がしている。

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