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【必須スキル3選】これからの時代、本当に必要な知識・スキルとは?

◆これからの時代、仕事で長く通用するスキルってなんだろう?

◆一生通用するスキルって、あるのかな?

◆いま自分が持っているスキルは、5年後も通用するのかな?


今回はこういった悩みについて、考えてみたいと思います。


現在、私は東京の上場企業で管理職をしています。

部下は50人ぐらいいますが、なかには「自分のスキルが今後どうなるか・・」、「近い将来、通用しなくならないかな・・・」と不安に思っている人もいます。

プログラミング、英語、MBAなど、今、注目されているスキルや資格を取得したいと相談されることもあります。

変化の早いこの時代に、本当に必要不可欠なスキルは何かについて考えてみたいと思います。

では、まず結論から書きます。


〈これからの時代に必要なスキル〉
 
1. 学び続けるスキル

2. 学び方を学ぶスキル

3. 必要な情報がどこにあるかを知るスキル


この3つのスキルですね。


では解説します。


■いま現在、必要とされているスキルとは?

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まず、いま必要とされている人気の資格・スキル・検定を挙げてみます。

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〈いま人気がある資格・スキル・検定〉

【 I T 系】

・プログラミング

・マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)

・ITパスポート

・情報セキュリティスペシャリスト


【クリエイティブ系】

・プロモーショナル・マーケター

・プロジェクトマネージャー

・ウェブデザイン技能検定

・DTPエキスパート


【語学系】

・TOEIC

・実用英語技能検定


【財務・金融系】

・ファイナンシャル・プランナー

・日商簿記

・米国公認会計士

・住宅ローン診断士


【国際ビジネス系】

・貿易実務検定

・国際連合公用英語検定(国連英検)


【事務関連】

・秘書検定

・ビジネスコンプライアンス検定

・ビジネス文書検定 
            など

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就職、実務、出世など仕事に直結する資格やスキルが人気があるようです。

では、近未来に必須のスキルについて考えてみたいと思います。

まず世界的な研究論文を紹介します。

■近未来(2030年)に必須のスキルとは?

英国の名門オックスフォード大学の准教授であるマイケル・オズボーン氏らが、2017年に発表した論文です。

かなり有名な論文ですので、ご存知の方も多いと思います。

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〈2030年に必要とされるスキル〉

1位 戦略的学習力

2位 心理学

3位  指導力

4位  社会的洞察力

5位  社会学・人類学

6位 教育学

7位 協調性

8位 独創性

9位 発想の豊かさ

10位 アクティブラーニング

出展:「THE FUTURE OF SKILLS, EMPLOYMENT IN 2030」P.62より
Hasan Bakhshi,Jonathan M. Downing, Michael A. Osborne, Philippe Schneider

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上記の論文では、米国において”2030年に必要とされるスキル”として20位までを発表しています。

英語に自信のある方は、ぜひ原文で読んでみるといいと思います。

〈出展・参考資料〉→「THE FUTURE OF SKILLS, EMPLOYMENT IN 2030)」
https://media.nesta.org.uk/documents/the_future_of_skills_employment_in_2030_0.pdf


この論文は、対象を米国人と限定していますが、日本人にもあてはまると思います。


ランキング全体の印象としては抽象的なスキルが上位を占めている点ですね。


特定の職業に直結するような、限定されたスキルはランクインしていないです。


要するに近い将来(2030年)は・・・

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◆ AI、ICTなどの進化が早く機械に取って代わる職種が増加

◆ 取得しても数年で錆びてしまうスキルも増える・・・

◆ 限定されたスキルより柔軟性のあるスキルの方が重宝する

◆ 創造性、協調性、人間性を発揮するスキルが大切

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1位の「戦略的学習力(Learning Strategies)」は自分自身に必要な新しい知識は何かを考え習得する能力のことです。


変化が早い時代において、”学び続けるスキル”といえます。


新しいをスキルを次々に習得し続けるための能力が、一番大切ということですね。


ちなみに、現在、重宝されているスキルについて、英語力は21位、外国語が44位、プログラミングは66位にランクされていました。

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■学び方を学び続けるスキル

上述した”戦略的学習スキル”を習得するため、ベースになるスキルを考えてみたいと思います。


まず挙げられるが、”学び方を学ぶスキル”が挙げられます。


”戦略的学習スキル”の重要性は、マイケル・オズボーン准教授の論文に書かれていますが、時代の変化にあわせ、効率的な学び方も変化します。


時代が激しく変化し、必須スキルが移り変わっていくなかで、何年も前と同じやり方で学んでいては追いつきません。


次々と変化する必須スキルを、短時間かつ複数身に付けていくには、それなりの学び方を習得しなければ、とても間に合わないです。



■大量の情報に対応するために


そこで必須スキルと考える2つ目は、”必要な情報がどこにあるかを知るスキル”になります。

とにかく変化の早い時代において、情報量は莫大に増えています。

インターネットが普及し、誰でもスマホを持ち歩いている現代では、情報を覚えたり暗記したり、さらに習得する必要はないです。

自分が必要な情報(知識)が、どこにあるのか知っていることが重要です。

そして自分が必要な知識・スキルを持った人がどこにいるのか、その情報を知るスキルこそ重要です。

さらにいうと、言い方が悪いかもしれないですが、人と人とが関わり合うコミュニケーションスキルを磨き、他の人のスキルをうまく活用することが、これからを生き抜くためのスキルかもしれないですね。


■最後にまとめ

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これまでは強みや興味をもとに、スキルを習得するのが大事でした。

しかし、先の見えづらい現代では、”人間性”や”創造性”、そして学習する”前向き姿勢”などが必要不可欠なスキルなのかもしれません。

今回は以上です。ありがとうございました。

〈参考資料〉
→「THE FUTURE OF SKILLS, EMPLOYMENT IN 2030」
(Hasan Bakhshi,Jonathan M. Downing, Michael A. Osborne, Philippe Schneider)

経済産業省「人生100年時代の社会人基礎力について」

ワダ なお【インスタ読書日記】:本は週に3冊ペースで読んでいます。主にビジネスに役立つオススメ書籍を紹介。

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