衛生管理者試験って受験資格に実務経験ありきってのはどうなの?

いろいろな国家資格の受験資格を眺めていると、私の学歴・経歴では門前払いというものは少なくありません。

例えば医師国家試験や薬剤師のような、非常に高度な医療知識や臨床経験が必要なもの。
これは十分納得できます。もしペーパー試験一発だったら、専門外の人が合格してしまう可能性がありますから。

でもそんな人が医者になったら、怖くてしょうがないですよね。
しかるべき教育機関で、人間性を含めた広範囲の専門教育が不可欠なのは、誰でも想像がつきます。

その一方で世間で人気がある資格は、受験資格として所定の実務経験が不要なものがほとんどです。
またあったとしても、受験資格の条件のいずれかに該当する場合のひとつに
挙げられているだけにすぎません。

ただし当該資格者として実務に携わりたければ、例えば不動産鑑定士は合格後に実務補習を経なけれならないのですが、それは合格後でいいのです。受験前ではありません。

ここから本題です。衛生管理者試験について。
衛生管理者として任命されるためには、いくつか方法(医師や歯科医師であること等々)があるのですが、それらの条件に当てはまらない場合は、衛生管理者試験に合格する必要があります。
しかも受験資格として、学歴+職場の衛生管理に携わった実務経験が必要なのです。そのためには上司の証明書が必要という…実際はなかなか書いてもらえないという話も聞きます。
また学歴の違いで、必要な実務経験年数が違うというものなんだかなーという気がします。

かつては学歴によって1次試験の合格が必要という試験もありましたが、現在は廃止されている試験もあるというのに。不動産鑑定士とか。
それと同じで分けなくていいでしょう。

実務の詳細はよく分からないのですが、想像するに衛生管理者の指揮の元、補助作業を行うってことでしょうけど、それに一日中携わっている従業員っているのでしょうか?
たいていは主なる業務に担当する一方で、活動が必要都度時間を取って、例えば衛生委員会の活動とか、毎週作業場を巡視するとか、健康診断の手配を行うような感じではないかと。

となると素人考えですが、実務で専門性の部分を担保するのは、少し怪しくなる気がします。つまり衛生に関する知識のうち、実務で特別得るものがあるのかと。
個人的には試験合格後に、所定の実務経験を積んでもよくない?と思うのですが。

ただ理由として考えられることは、衛生管理者試験合格ルートはあくまで以外で、最初から実務経験有無でふるいにかけていることです。広く門戸を開いている性格のものではないと。(建前は逆のようですが…)
それにしては、市販テキストがあるくらいだから、それなりの受験者がいるということなのか…

まあともかく組織に属していない私が出る幕はありませんね(^^ゞ
大人しく労働安全衛生法でも眺めます。

そういえば介護・福祉関係の資格も、受験前に実務経験要が多かった気が。
例えばケアマネがそうかな。実務経験で適性を見ている感じも受けます。
人間が相手ですから、適性は大切ですよね。

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