永塔嘉人

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ツッコミは緩和ではない、緊張の一種である

ボケが緊張でツッコミが緩和。 この認識は間違っているのではないか、というのが前回。 へんなことが起こると緊張が起こり、それが笑いになる。ボケがあると笑いが起こる。それではツッコミは何をしているのか。 仮説をたてたい。 チャド・マレーン(オーストラリア人で日本で漫才コンビ、チャド・マレーンを組んで活躍)は著書「世にも奇妙な日本のお笑い」で以下の趣旨のことを述べている。 日本のお笑いが海外より優れている点は、声を出して笑えること。それを可能にしているのはツッコミである。

    • 桂枝雀の「緊張の緩和理論」の難しい部分

      ありがたい時代で昔見たものや、聞いたことがあるが見たことのないものが、簡単に見られる。 昔の上岡龍太郎のEXテレビで桂枝雀が自らの「緊張の緩和理論」を語っていた映像を見返していて、根本的に勘違いしていたところに気づく。 「緊張の緩和理論」は今はもはや、桂枝雀本人よりも有名になっている。 大抵は「緊張と緩和」と言われてしまっている。 「延々と」より「永遠と」という変な言い回しをする人が多いのと同じ現象である。 緊張とは、何かしらの異常なことが起こることである。緊張が起こっ

    ツッコミは緩和ではない、緊張の一種である