こんにちは競馬解雇です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

様々な予想ファクターは良質なタイム分析の上に成り立つ！
「まずはタイムを分析からやろうぜ！」をコンセプトに記事を書いています。

＝余談＝
枠順出た時「川田クサッ！めっちゃ匂うわぁ～」と思ったんですよね。
もちろん買ってますよ！人気も来てるんで儲け少ないけど。
この馬、実は前走の未勝利戦で結構いいタイムで走ってるんです。
馬場補正後平均タイムより（全体-0.6・上り-0.7）
同日のファンタジーＳを勝ったメイケイエールは、レコードですが馬場補正すると平均より（全体+0.4・上り+0.1）ですから、如何に破格のタイムだったかわかると思う。
いや、そうゆうのを先に出せよって話！笑
※計算方法は本編と同じ

それでは本編をどうぞ。

朝日杯ＦＳの過去5年の平均タイム（良のみ）
全体時計　　　　1.34.0
上り３ハロン　　34.1

グレナディアガーズのタイム
全体時計　　　　1.32.3
上り３ハロン　　34.5

単純比較した場合、全体時計が圧倒的なので上りが平均値より低くても仕方ないかなといったところでしょうか。
なんなら、これくらいの上り差ならかなり強いよって感じですね。

ですが、タイム分析はこれで終わりません。
（以下、毎度の計算。必要のない方は途中を飛ばしてください。）

【朝日杯ＦＳ分析】

～血統～
グレナディアガーズ
父　フランケル
母　ウェイヴェルアベニュー　　母父　ハーリントン
怪物フランケル産駒。牝系に目一杯アメリカのスピード入れて日本のこの時期に合わせてきた感じ？血統ハンパ者なのでよくわかりませんが、血統表見た感じの印象はそんな感じ。
※アベニューって見るとクロフネが常に頭に浮かぶのは俺だけ？

～馬場傾向・タイム分析～

※分析方法は以下の手順で実施

①過去５年の平均勝ち時計とのタイム差を計算
　(クラス平均1.00.0で決勝タイム59.0なら１秒がタイム差)
②比較したタイム差を100m単位で算出
　(レースが1000mだった場合、100mあたり-0.1のタイム差）
③100mのタイム差の平均値を算出
　(他のレースの分析結果が-0.1、-0.2、±0の場合-0.1が平均値)
④平均値を分析レースの距離で計算
　(1600mのレースを分析する場合、-0.1×16＝-1.6秒)
⑤計算結果をクラス平均値に入力
　(クラス平均が1.36.0の時-1.6を入力＝1.34.4)
⑥実際の走破タイムとの差を比較する
　(分析レースのタイムが1.33.0ならば想定より1.4早いとなる)

①～③で当日の馬場傾向を算出します。
これにより当日が時計がかかる馬場なのか早い馬場なのかがわかります。
④～⑥で馬場差を加味した上で、実際の走破時計を分析します。

まずは当日の馬場傾向を出します。

当日は新馬戦と該当レースを除き３鞍の芝レースが実施された。

各芝レースの内容が以下の通り。

２R　２歳未勝利牝限　1800m　
　　全体タイム　 　　(1.47.0・1.48.3) -1.3
　　上がり３ハロン　 (34.9・34.8)+0.1
４R　２歳未勝利　　　1600m　
　　全体タイム　 　　(1.34.2・135.0) -0.8
　　上がり３ハロン　 (34.9・34.6) ±0.3
９R　３歳以上３勝　　1600m
　　全体タイム　 　　(1.32.6・1.34.2) -1.6
　　上がり３ハロン　 (33.7・33.5) ±0.2
　
※（）内は（実際のタイム・クラス平均）、（）の右はタイム差
※クラス平均は2015年以降の同クラス同時期良馬場平均

レースのタイム差を100ｍ辺りで計算

全体（-0.07、-0.05、-0.1）
全体の平均（-0.073）・・・①

上がり（+0.017、+0.05、+0.033）
上りの平均（+0.033）・・・②

結果より、当日の芝の傾向は
全体時計　少し早い
上り時計　平均
と想定される。

①、②を朝日杯ＦＳの距離で計算

（全体1600m×-0.073）＝-1.2・・・③
（上がり600m×+0.033）＝+0.2・・・④

(※切り上げ下げの関係から多少の誤差はお許しください。)

朝日杯ＦＳの平均勝ち時計は

平均全体　1.34.0・・・⑤
平均上り　34.1・・・⑥　
（※平均は2015年以降良馬場開催）

③、④を過去５年の同クラス平均勝ち時計⑤、⑥に入力

朝日杯ＦＳの想定タイム（全体）　　1.32.8
朝日杯ＦＳの想定タイム（上り）　　34.3　　

グレナディアガーズの走破タイム
全体　　　　1.32.3
上り　　　　34.5　　　

したがって

全体時計→ 想定より「-0.5秒」
上り時計→ 想定より「+0.2秒」

～考察～
比較的時計の出やすい馬場状態であったことを考慮しても想定より-0.5秒早く走っていましたので、価値が高いですね。
ただ、上り時計が想定値に足りない部分を鑑みると、距離的にはそこまで延長は持たないのだろうなとは感じます。レコード決着なのであまり望み過ぎるのも酷ではありますが。
逆に今回「強いなぁ」と感じたのは2着のステラヴェローチェの方。
同様の計算をすると「全体-0.4、上り-0.8」での走破なので、こちらはまだまだ距離伸びても対応できそうです。
通ったコースもあるとは思いますが。というか、ノーザンのバゴ強すぎです。
来年のクラシックで活躍するだろうなと思うのはステラの方かな。

～おわりに～
このように競馬解雇では、毎週気になった馬のレース分析をしています。

血統、パドック、馬体、展開読み、ローテーション等その他諸々多くの予想ファクターは、その時々の条件で大きくその信頼度を変化させます。
ただし「時計（タイム）」、これはただの結果でしかないので、その中身には揺るぎない事実しかありません。

未来を「想像する」ファクターを使う事前段階として、必ず時計（タイム）の評価は必須となりますので、ここを疎かにすることは絶対にできません。
だって、どこまで行こうが競馬はタイム競争の範疇を超えることはありませんから。

はい、今回も痒い所に手が届く内容になっていれば幸いです。

良ければまた読んでください。それではまた。

※競馬解雇は予想屋ではありません。