【 VY2勇馬 】 恋散華 【 オリジナル 】

Composer, Arranger : ゆうなぎ いく
Lyrics : なゆたゆな


《 NN 》クロスフェード
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22085283


月灯り仄か 駆け出した残り香
消えてゆく影に 見惚れていた
袂に手を添え 揺れる鼻緒みたいに
赫い曼珠沙華 なびかせてた

 君を呼ぶ 篠笛に
 時折り刹那 恋焦がれ

ひと夜かぎりならば 何故に心惑う
願い叶うならば どうかこのまま…


星の宿はるか 舞い降りた狐火
燃え上がる夜半を ただ愛した

 果たしえぬ 世迷言
 指折り刹那 恋廓

ひと夜かぎりならば 何故に想い募る
散らす運命ならば いっそこのまま…

はらはらり 風が啼いた

◆備考◆
◇散華(さんげ)
華( 花 )を散布すること。
仏教では仏を供養するために華を散布する。
また、花を散らす意味から転じて死亡すること。
特に若くして戦死する事の婉曲表現としても使われている。

◇曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
彼岸花のこと。
花言葉:情熱、悲しい想い出、想うはあなた一人、また会う日を楽しみに
 
//2013.8.17初稿
//2013.10.25MV投稿
//2013.10.27
M3-2013秋で頒布された『昭和88年 ロマン歌謡集「ひよこ岬」』に収録されています。


//ゆうなぎいくさん
http://piapro.jp/yuunagi_1212


//episode
allegro:allegrosso」などでコラボレーションさせていただいている、ゆうなぎいくさんのアルバムに収録されています。
2013年のM3(同人音楽イベント)用に曲先で書いた2曲のうちの1曲です。 
 
曲先で依頼された場合、私は1曲につき大体2週間はかけるのですが、この時は短期集中で、3日で2曲を作詞したんではなかったかなと記憶しています。 
 
「恋散華」はオケがほぼ完成されていたこともあり、聴いた瞬間に映像が浮かびました。そして、その世界観の通りに、目の前のスクリーンに見えた映像をそのまま歌詞に写して行くような作業で、頭の中に出来上がっている映像を取り出していくような感じで詞作をしました。 
 
歌詞は歌のための詞です。誰かが声にして世界に発信する言葉の魂ですから、文字で魅せるだけでなく、聴いたときに心地の良い響きを選ばなくてはいけません。
目を閉じて聞いていても詞の意味が理解できるように、そして聴き手の想像力をさらに膨らませるように、音の効果を最大限に引き出さなくては、歌は聴き手の心をさらりと素通りしてしまいます。 
 
どんなジャンルでも、音と言葉が合っていない曲は、あれ?あれ?と、いちいち頭の中が一旦停止され、そこで音楽や映像がストップしてしまいます。
ですから、書いた詞は必ず音読し、聴き心地の良い言葉かどうかを熟考しています。目で読んで綺麗な言葉でも、音に乗ると響きが悪かったり、歌いにくかったり、同音異義語でアクセント次第で同時に良くないイメージを与える言葉もありますので(旋律と戦慄など)その作品に相応しい言葉だけを選ぶように心掛けています。

応援ありがとうございます✨自分なりの"いい歌詞"を探究して、これからも普遍性のあるメッセージを届けたいと思います。