花喰鳥(コード譜)

Vocal, A.Gt, Composer : へべれけ( MUTA )
Lyrics : なゆたゆな

《 PIAPRO 》コード譜
https://piapro.jp/t/8Koc

振り子の針が真下をさして
薄紅 尾根にきざんで
お気に召すまま 成すがまま
サテンに広がる白蘭(びゃくらん)

陽(ひ)が傾き始めた 冬の名残りが
あの人の香りを 運んでくるの

翡翠の容(かたち) 瞳(め)を凝らし
菫に 吐息きざんで
お気に召すまま 成すがまま
虚ろに奇妙に暗転

緋が点り始めた 燗をなぞって
謎めいた調子で もてあそぶの

抗う術なぞ無かった
噛み切る前に塞がれてた
やたらに柔い薄ら笑い
ひとつふたつ 浮かんで


陽が傾き始めた 冬の名残りが
あの人の香りを 運んでくるの

逆らう術なぞ無かった
断ち切る前に 見透かされた
やさしい毒が ゆるやかに
ひとつふたつ 浮かんで

抗う術なぞ無かった
噛み切る前に塞がれてた
やたらに柔い薄ら笑い
ひとつふたつ 浮かんで
ひとつふたつ 幸せ


◆補足◆
花喰鳥/はなくいどり
振り子の針が真下をさして/長針も短針も真下をさしている
※18:30頃という意味です
尾根/山の峰と峰とを結んで高く連なる所。遠くに見える山並みのシルエット。
サテンに広がる白蘭/チャイナ服に白い蘭の花が大きく刺繍されている。その衣装が床にひろがっている。
翡翠/宝石の種類、エメラルド
燗/お酒の熱燗のこと
※お酒は温めると甘みが増すらしい

//2013.4.20初稿
//2013.4.30コード譜投稿

//へべれけさん
https://piapro.jp/hebe_reke
http://mutanigata.wixsite.com/muta

//episode
この歌詞は、小説のダイジェストみたいな内容で、昔に書いた同人小説をコンセプトにした作品です。作品の舞台は東京湯島の旧岩崎邸庭園です。東京に遊びに行ったときに、お友達が連れて行ってくれました。

当時はまだガラケーの時代だったので、ちいちゃいサイズの写真が何枚かしか手元には残っていませんが(笑)この美しい建造物を舞台にして小説を書いてみたいと思い、ショートショートのサイズではありますが、満足のいく文章が書けました。

ネットに上げていた時期があることにはあるのですが、冊子などは作っていなかったので、いつかストーリーを膨らませて形にしてみたい作品です。

というわけで、小説っぽい歌詞になっています。へべれけさんがとても艶のある曲にして下さり、マイランキングのベスト10、いやベスト5くらいに常時入ってるかも?というくらい個人的に大好きな曲。ネット上にデモ音源や動画など、どこにも上がっていない、幻の1曲です😊

応援ありがとうございます✨自分なりの"いい歌詞"を探究して、これからも普遍性のあるメッセージを届けたいと思います。