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Insightを導く為に

職場で働いている時、よくInsightを求められます。
ここで言うInsightとは「洞察」を意味しますが、要は「隠れている視点を発見すること」に近いと思います。

私の職場では、数字を用いた決定が99%以上を占めていて、概算でも数字による根拠が存在しない提案には何の価値も無いとされています。
その時必要なのは、数字からInsightを読み解く力であり、どう自らの発見・提案要素と既存の数字との橋渡しを描くかが重要になり、並んでいるのはただの数字の羅列であったり、表だったりするのですが、ビジネスの現場をある意味で俯瞰視するものだとも考えます。

「つまり、それってデータ分析?」と問いたくなる場合もあるんですが、Insightはデータ分析の枠に収まりません。
顧客との対話、フローの見直し、アイデアの創出など、直接的にはInsightとは関係が薄いような場面もあると思うのですが、前述した前提から考えるに、顧客と対話をする内に要望を見抜いたり、導いたり、引き出したりすることも私はInsightの一部だと考えています。
そう考えると、発見を導くことのほぼ全てがInsightに近いものだと考えており、深い洞察はビジネスへのインパクトも大きいと実感しています。

では、どうすればInsightを見つけることができるのか?
それを考えるには事例が足りないのかもしれませんが、少なくとも下記の要素は大事だと思います。
・課題に対して深く深く考える
・物事を多角的、多面的に捉える
・当たり前に疑問を呈してみる
・データなどから抽象的な考えを引き出す
・他人と自分の考えの差分から考える

個人的に大事なのは、もう考えきれないというレベルまで課題に対して考え切ることが大事だと思います。煮詰まった状態まで思考を張り巡らせておくと、ある突然の機会でブレイクスルーを生むと考えております。
ビジネスをする時に「数字が大事」と言うのは、多くのビジネスマンが言われることだとは思いますが、その本質を理解する為には「何を・何の為に・どう引き出すのか?」を深い洞察として導くことが重要だと考えております。
定量要素から定性要素まで、深い洞察で新たな発見をすることこそ、次の新たな一歩を切り開く要素になり得るのではないでしょうか。

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