見出し画像

映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を見てきたけど...

「ふーん、アバター2やるんだ。まだ1作目も見てないけど….」みたいなことを友人に言ったら、何で見てないの!?!?見て??????と言われてとりあえず見てみたらめ〜〜ちゃくちゃ素晴らしい映画で、これはもうアバター2も見るしか無い!!!となり、TOHOシネマズ新宿でIMAX・HFR・3D・字幕上映で鑑賞しました!

アイマックス・ハイフレームレート・3D・字幕上映、声に出して言いたくなりますね。その中でも特に凄いのが”ハイフレームレート”というやつで、たしか48コマ/秒ぐらいになるんだったと思います。ふつう映画のフレームレートは24コマ/秒なので2倍ぬるぬる動いているというわけです。しかもそれが3DでフルCGなのですから、もう映像だけでお腹いっぱいになりますね。

まぁ映画を見始めたぐらいはまだ良かったんですが、やはり3Dメガネはかなり苦痛ですね……。3Dで没入感が高まるというけれど、僕はむしろ没入感というか映画体験をかなり減衰させていると思います…。コンタクトレンズで見ろという話だとは思うんですが、やっぱりメガネをつけた上に3Dメガネを付けるのは辛いですし、それを3時間12分続けなければならない。最初は「おぉ!」と思ったアイマックス・ハイフレームレート・3Dも慣れてしまえば感動は麻痺していきます。

3時間12分、わりときつい上映時間じゃないでしょうか?2001年宇宙の旅も長いと思っていましたが実際は2時間19分の映画で、しかも途中で休憩時間が設けられているんですよね。
話題のRRRも3時間の超大作だけど途中でインターバルを差しこめる構成になっているし、二人の主人公がいるから実質90分映画の二本立てとして見ることが出来る。キャメロンのタイタニックだって3時間14分もあるけど現在と過去、栄光の時間と沈没・破滅の時間という上手すぎ構成に加えて史実に近い沈没時間を観客に味合わせるという意味のある尺ですけど、アバター2は普通に長いんですよね….。

すごいネガティブなことばかり書いてしまいましたが、見ている間は多分楽しかったとは思うんですよね。見たことのないほどリアルな海の表現や、とにかくカッコいい無骨なメカたち。でも映画が終われば綺麗さっぱり忘れるものでもあるのでした…。一緒に映画を見た友人と話していて気付いたんですけど、1作目は地球からきた主人公が異星に恋をする物語だったんですよね。故郷の地球を裏切ってでもこの星を愛すみたいな、地球の視点と異星の視点があって、各々のキャラクターの立場が複層的だった。でもアバター2は基本的にずっと異星の話で、異星のキャラクターたちが異星を旅して異星で困難を乗り越えて、異星にきた敵を倒して…みたいな、ずっと異星パンドラの話なんですよね。映像美は異次元の素晴らしさだけど、その場所で行われていることはわりと普通だな…というか。パラディ島の視点がない進撃の巨人マーレ編みたいな(?)。もはやパンドラは映画ではホームとなってしまっていて「別世界の美しさと恐ろしさ」という魔法がかなり弱くなってしまった。これが6部作の構想だというのですから、この先はかなり心配になってしまいました。

別に6部作でも全然良いんですけど、今回のアバター2を見る限りは別にアバターの1作目だけでも十分じゃないのかな…と。あと4本アバターの世界を映画にするぐらいなら、正直全く別のキャメロン映画を4本見たいですよね…。アリータの続編とか作ってくれても良いんだよ…。アリータ・バトルエンジェルの続編はいくらでも作られて良いと思っちゃうんですよね…。すいません。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?