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私の独り言③昔デイサービス職員だった頃の話

約1年前までデイサービスの職員だった。あの頃楽しかった事、失敗した事、感じた事を綴ってみる。

どの施設でもイベントに工夫を凝らしていることだろう。

私が働いていたデイサービスでもほぼ毎月、利用者様に季節を感じて貰いたいとの思いで担当になったスタッフが企画を考えイベントを行っていた。

担当月になった時はいつも頭を悩ませ考えていた事を懐かしく思い出す。

危険でない事、麻痺のある方や、認知症の利用者様にも参加して貰える事。

中でも年3回行っていた節目のイベントは施設開業から年月を重ねる毎に、利用日ではないが利用したいと希望するかたもいる様に。失敗あり、笑いあり、感動ありの忘れられない行事だった。

一番の盛り上がりは何といってもスタッフの出し物。

毎回自分達だけの出し物というわけにはいかず外部からのゲストによるパフォーマンスも時には依頼した。外部のかたのものは見る者を間違いなく感動させるが、それは知らない人がやってくれている事。

いつも入浴介助をしてくれたり、トイレに付き添ってくれているあのスタッフが!という感動。技術以前の事で上手い下手などは関係無く身を乗り出して拍手をし、笑顔になる。この日の為に頑張ったスタッフの皆が報われる瞬間!

さて出し物と言えば先ほど技術の上手い下手は二の次と記載したが、実はけっこうプロ級の芸達者なスタッフが多くいて、それはそれは見事な出し物だった。芝居小屋を建てれば、満員になりそうなレベル。

利用者様に非日常の世界を一瞬でも感じて貰いたいとの思いで、大きなイベントは毎回数人のスタッフで企画を考えていく。出し物には時間とエネルギーを注いでいた。ある時は踊りを入れたいと私も案を出し、決定したら何人で何を?衣装や小道具などなど。悩みながら楽しみながら短期間でその御披露目の日まで突っ走る。さながら舞台俳優になった気分。日常の業務をこなしながら進めていたので苦痛なスタッフもいただろうなぁ。

あの頃は私も元気だったし、自分の家族も皆元気だったから。頑張ってたなぁ。

練習に練習を重ね、いざイベントの日。出番ギリギリまで利用者のお茶を用意したり、トイル介助したり。

出番前の準備する時にはちょっと濃いめのメーク、つけまつ毛、かつら、衣装までも。

実は私昔からメークが得意ではない。今でも化粧水、乳液、日焼け止めだけ塗り込み、保湿用のリップクリームで終了。汗かきで頭から顔から滝のように出る。入浴介助という汗まみれになる仕事もある。なので、自然にメークをしなくなってしまった。

もちろん、常にばっちりメイクのスタッフもいて尊敬!


さて化粧をし自分でも、あんただれ?と突っ込みたくなる程大変身。きっと素敵な時間がやって来るに違いない、笑顔になってくれます様にと出番待ち。

「今日は外国からお客様が来てくれています。」と嘘っぱちなセリフで司会者が紹介し音楽が始まる。

場内拍手喝采。あの人だれ???という視線を感じながら踊る。演出で利用者様の目の前に進み握手をしたり、投げキッスをしたり、徐々にもしかしたらあのスタッフかなぁと覗き込んだり、心が震えたのか涙を流す人も。

出し物が無事に終わり、紹介される。その時初めてあらぁあなただったのね、という声も。みんなで非日常の世界に行けていたのかなとふと思う。

その日の帰りの時にも、次にあった時にも。スタッフ皆に、楽しかった・素晴らしかった・感動した・見違えたなどなど称賛の嵐。

幸せを感じ、次も頑張ろうと意欲が沸いたものだった。

懐かしく思い出す。

スタッフの方々は今日も頑張っているんだろうなぁと思いを巡らせる。

今はコロナ禍である為、職場を辞めた私がボランティアで出向く事も気がひけて行けていない。

改めて、介護に携わる全ての皆様本当にありがとうございます。皆様のお陰で私の今の生活がなりたっています。


覗いて頂きありがとうございます。またまた次書けた時に、読んでいただけると嬉しいです。

今日も良い事がありますように。