ゆず

詩/イラスト/カメラ

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こんばんは。noteを始めてみました。 イラスト、読書、カメラが趣味です。 言葉の行き場が欲しくなりましたので、ここに置いていこうと思います。

    • スケッチまとめ(2024.4)

      4月は浜名湖周辺の散策をしました。 見てくださりありがとうございます。 気が向いたら5月も載せます。

      • あけゆく朝を愁う

        夜は 視界を閉ざし 眠りをさそい 母のようなおおらかさで 帰っておいでと言う 宇宙も 無限の空想も 昼のうちにはやってこない 夜にこそありありと姿をあらわす 本来の故郷 帰るべき墓標 朝は白々しくやってきて 故郷を追いやってしまう 一体となっていた影を 剥がして 仮の姿を照らし あたたかく褒めたたえる 帰り道を忘れてしまわないだろうか 夜の声を聞く耳が 目が 光にぼやけてしまわないだろうか あけゆく美しき朝を愁う

        • ともにゆれる(詩)

          ゆれる 風が吹き 花がゆれる 草がゆれる 情熱が触れ 体がゆれる 心がゆれる 咆哮轟き 大気がゆれる 木々がゆれる 地球が回るゆえに 水がゆれる 光がゆれる 魚がゆれる ゆれることは ともに生きているあかし ゆれることは 生きていたいというあかし とどまっていられない 流され 押しやられてもいられない わたしもゆれる ともにゆれる

        • 固定された記事

        こんばんは。noteを始めてみました。 イラスト、読書、カメラが趣味です。 言葉の行き場が欲しくなりましたので、ここに置いていこうと思います。

          春のような(詩)

          笑っていてください あなたが笑っていることは 尊いことです あなたが笑っていれば 心の芯がじわじわとあたたまります 幸せでいてください あなたが幸せでいることは 宇宙一大切なことです あなたが幸せなら あなたの周りは 陽だまりのように明るくなります 生きていてください あなたが生きていることは 私の救いになるのです あなたが生きていれば 私はあなたに 一生恋し続けることができるのです 春のようなひと あたたかく まぶしく 慕わしい 春のようなあなた

          春のような(詩)

          習作:りんご 油画に挑戦していきたいと思います

          習作:りんご 油画に挑戦していきたいと思います

          あなたの哀しみ(詩)

          私はあなたの哀しみ 孤独と似ているが違う 誰かと別れてひとりになったときに 私は訪れる 寒さと似ているが違う 春を待ち侘びているときに 私はあなたの側にいる 憎しみと似ているが違う 本当は愛したいから 私はあなたと泣いている 私はあなたと共にある あなたが私を飲み込んだとき 私は形を変えて あなたの物になる 誰かのぬくもりに似ている 春の祝福に似ている 愛の在り方に似ている 私はあなたの幸福

          あなたの哀しみ(詩)

          内から光る(日記)

          皆一様に桜を見上げる今日この頃。 急に暖かくなったせいでしょうか、一分、五分、気が付けば満開と目眩くような開花でしたね。 まるで花の神様が通りゆき、桜に意志を与えていったかのようです。 春のやわらかな陽光をうけて、淡い桜の色が照り返ります。 それがどうも、桜が内から光っているように見えてなりません。 人の桜に惹かれるのは当然のようでいて、少し異常に思えるのです。揺れているだけで心地よく、目を惹かれるのは、「桜が好きだから」という理由だけでしょうか。 人の感覚に訴える何かを

          内から光る(日記)

          知覚のままに(詩)

          私たち 同じところにいるはずが 見聞きしたこと 感じたこと どれも異なる 「尊いことだ」 「厭わしいことだ」 私たち 異なる知覚をしているはずが 同じことを話している 分かり合った気になっている 「それこそが愛だ」 「それこそが偽りだ」 同じように知覚できないために 苦しんでいる 憎んでいる 惹かれている 愛している 見聞きしたこと 感じたこと どうか恐れず 卑屈にならず 知覚のままに話したい

          知覚のままに(詩)

          癒えてゆく(詩)

          川に住む小石の丸いように 世の流れに沿うために 身を削り心を削り ぼくたちは傷付いていないか あるいは傷をなくすため さらに身と心を削り 立派な丸になることを 癒えてゆくこととしていないか ぼくたちには痛みがあり それぞれの姿形があり 癒そうとする心がある 世の流れという急流をゆくぼくたちは きっとどこかで身を打ち付けられ 傷付いている だから少しくらい逃げ出してほしい 痛みに鈍感になってはいけない 顔をあげて やっと息ができたとき 立ち止まって 本当のぼくたちの姿

          癒えてゆく(詩)

          祈り(詩)

          凄まじい熱量で燃えている星々 きらきら浮かんでいるあなたたち あなたたちに最期があることを 知っているけれど 私は祈る あなたたちが空に あり続けることを祈る あなたが空を見上げたときに 星のもつ熱量が あなたの心を熱くさせて 生きる力になるように 私は祈る 星のもとへゆく夢を見る あなたのもとへゆく夢を見る 祈りとともに会いにゆく

          祈り(詩)

          風はたより(詩)

          木々や草むらをよく見ると 風が流れてゆくのがわかります 葉が風のあたるたび揺れてゆきます 風のゆくえを追ってゆき わたしを通り越した風が あなたのところまでゆくと思うと この場所に生きている意味を 感じずにはいられないのです 風はたよりです いつかあなたの方から届いたら またそっと風にのせて 返事したいと思います

          風はたより(詩)

          スケッチまとめ(2024.3)

          見てくださりありがとうございます。 4月も気が向いたら載せます。

          スケッチまとめ(2024.3)

          永劫たえぬように(詩)

          たえず波音のする海 たえず運行する星 たえず咲く花 誰かの愛した景色よ 変わらぬものがあることが どれほど救いになるだろう 手料理やうまい酒 洒落ている服 住み慣れた家 誰かの愛した暮らしよ あとに残るものがあることが どれほど救いになるだろう これまで生きた人 これから生きる人 生きているわたしたち 繋がりがたえぬように あなたの感じた幸せが 誰かの感じた幸せが 永劫たえぬように 大切のままであるように 愛されゆくように

          永劫たえぬように(詩)

          海は潔白か(詩)

          綺麗なあなたでいるために 潔白であるために 何もかも整理をつけて 捨ててしまわなくても良いとおもうのです 泣いてしまうほど嫌な気持ちが 心の底から生まれてきても 傷付ける言葉を秘めていても それを懸命に癒そうとする心のゆらめきが 大切なあなたの姿です 海だって 波だって 砂と貝と魚を飲み込んで ひとの涙と死骸とごみと 夕焼けの赤も飲み込んで それでも青く潔白なのですから

          海は潔白か(詩)

          夜は暗いまま(詩)

          陽光のまばゆさに 仄暗きはおびえている 弱さや醜さ生々しさなどは ここにふさわしくないのだ 陽光のまばゆいかぎり 強くあらねばと思う おだやかな夜に安堵する 体を横たえ目を閉じ深く息ができる 何も聞こえず何も見えないが 湯に浸かるように 胎内で眠る赤子のように 安堵している むやみに照らさず たらしめず 醜さに寄り添う 弱者のための夜 暗いままの夜 遠出した日の夜 初めてを越えた夜 枕をぬらす夜 終戦の夜

          夜は暗いまま(詩)