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ブラックスワン

【ブラックスワン】
ブラックスワンとは、「ありえなくて起こりえない」と思われていたことが急に生じた場合、「予測できない」、「非常に強い衝撃を与える」という意。
認識論学者のナシーム・ニコラス・タレブが著書の中で提唱。オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことで鳥類学者の常識が大きく崩れることになったという事象に由来している。

株屋なので、たまには株屋用語からがせねたタイトルを拝借。

今年のマイルチャンピオンシップはまさに「ブラックスワン」が現れた!

【スワンステークス出走歴馬《不在》】

正しく言えば「白鳥がいなくなってしまった」。

スプリンターズステークスが9月施行となって以降は、その発言権がすっかり薄れてしまったが、初代覇者(ニホンピロウイナー)が入口としたスワンステークスは「イコールMCS」の歴史を持つ。
その伝統の前哨戦の出走歴馬が「初めて」皆無となったマイルチャンピオンシップ。

サンプルは同じく【(G2)T1,400M】の京王杯スプリングカップ出走歴馬が不在となった【2022年安田記念】。


7枠13番:(1着)【富士ステークス】覇者
7枠14番:(13着)【読売マイラーズカップ】覇者
7枠15番:(4着)【デイリー杯2歳ステークス】覇者

「もう1つ」の安田記念ステップ競走=読売マイラーズカップと「同じ格付け・距離」番組の覇者が揃えられた7枠が1着枠として稼働(※過去1年内の戦歴)。

劣位=【(G2)T1,400M】
優位=【(G2)T1,600M】

「(G2)1,400がいないんだから、(G2)マイルだろ!」という極めて単純な優劣関係が生じた。

残念ながら、今年のMCSに2022安田記念7枠と同じ構成枠はない。
ただし過去1年内の(G2)マイルを持ってきた馬はいる。

2枠04番:ニュージーランドトロフィー(エエヤン)
5枠09番:読売マイラーズカップ(シュネルマイスター)
8枠16番:富士ステークス(ナミュール)

この中の1頭が【連軸】となると考える。

そこでもう1度2022安田記念を見返す。
7枠3頭のうち2頭は掲示板、1頭は二桁着順だった。

ソングライン:富士S①⇒【(G2)T1,400M《二桁着順》】
セリフォス:デイリー杯①⇒【(G1)マイル《連対》】

ソングラインの戦歴に痺れまくり!
富士Sは勝ち、阪神Cは人気だけ「1番」で着順は「15着」。
G2「マイル」は「優位」歴、G2「1400」は「劣位」歴。
まさしく京王杯SC組不在の安田記念の出走構成を表現している戦歴ではないか。
そして4着はG2マイルを本番G1マイルに「繋げた」セリフォス(デイリー杯は古馬G別定対象外の2歳番組)。
掲示板を外したソウルラッシュはただG2マイルを勝ってきただけ。

エエヤン:NZT①⇒【NHKマイルカップ《9着》】
シュネルマイスター:読売MC①⇒【安田記念《3着》】
ナミュール:チューリップ賞①⇒【桜花賞《10着》】

あえてナミュールは遥か昔の戦歴を持ち出した。
この馬がG2マイルをG1マイルに繋げられなかった暗黒史を所持しているから。
3頭でどの馬を選ぶかと問われれば、G2マイル(優)をG1マイル(馬券圏内)へ繋げたシュネルマイスターと答える。

ソングライン:VM【1着】⇒安田【1着】
ナミュール:VM【7着】⇒安田【16着】

マイル女王(ソングライン)とナミュールとを見比べる。
スワンステークス・ルートは存在しない。
かと言って、富士ステークス・ルートも黒く塗りつぶされたように見えるのだが、、



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