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へええ、な仏教のお話

「猛毒は、自分で解毒することはできません。

けれども医師ならば治せます。

宝石は、自ら輝くことはありません。

磨く人(工人)が磨くことで、輝石となります。

まさに仏陀(お釈迦様)は

医者や工人と同じように

私達の心や、生き方を治します。」

大師、と言うと

特に真言僧侶が口にすれば

弘法大師空海、と一般的には思われます。

ですが大師とは、僧に贈られる位号です。

ですので、本来は

大師=弘法大師ということではありません。

ここで、弘法大師空海の仰る

「大師 薄伽梵(ばぎゃぼん)その人なり」の

その人とは

お釈迦様、釈迦如来、

いわゆる仏陀(ゴーダマ・シッダルタ)。

もっといえば仏教、仏の教えのことを示します。

私達は、自ら持ってしまった毒を

解毒することはできないけれども

医者なら治す術を知っていて治せるように

心も、お釈迦様(仏陀)なら

治し方をご存知で治せる。

宝石も磨く工人がいて、輝石となるように

私達の心も、そのまま光り輝くことは少なくても

仏の教えにより

磨かれて、美しいものになる。

そんな意味になりますでしょうか。

御大師様は、表現の例え方がとてもお上手で

理解しやすいですね。

なるほど、と思います。

病院に行って病気を治すように

工人に磨かれて宝石となるように

私達も、仏の教えにより

本来の、自分らしい、生きやすい

輝くような人生をおくることができる、

とても有難いことと思います。

ちなみに、薄伽梵(ばぎゃぼん)は

どこかで聞いたことございませんでしょうか。

「天才バカボンのパパ」

その元になった言葉なのだそうです。

バカボンをご存知でない方ももう多いのかな。

「これでいいのだ~」は

悟りの境地の言葉なのですね。

更にちなみに。

「お出かけですかあ?」とお掃除をしているおじさん。

こちらはチューラパンタカ(周利槃特)が

モデルだそうです。

チューラパンタカのお話は

また別の機会にいたしましょう。

お楽しみに。

どなた様もどうぞ良い一日をお過ごしください。😊

「猛毒自ら解けず医王よく治す
摩尼自ら宝にあらず工人よくみがく
いわゆる医王と工人とあに異人ならんや
我が大師薄伽梵その人なり 」

弘法大師空海

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