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「インプット」と「アウトプット」〜勉強・学習の基本

現在、とある資格試験の勉強法の記事を書いているところだが、
自分が説明する勉強法は全て「インプット」と「アウトプット」のサイクルが肝となってくる。

ということで、勉強法の基本的な考え、「インプット」と「アウトプット」について記事にまとめます。


1.「勉強してるのに」「練習してるのに」結果が出ないのは何故か?

いらすとやより


学生時代、塾講師のバイトをしていましたが、こんな感じのやり取りがよく行われていたような気がします。

生徒「◯時間も勉強したのに、全然点数がとれなかった。」
私「どんな勉強をしたの?」
生徒「ノートまとめは完璧にした。」
私「この問題集はどのくらい解いたのかな?」
生徒「時間がなくて途中までしか終わらなかった…」

私の勝手な思い込みですが、日本人は頑張れる人種だと思います。
とにかくがむしゃらに頑張れます。
しかし、それを頑張って何が得られるのか。
せめて、やっていることがインプット型なのか、アウトプット型なのかの認識を。

野球に例えると、例えば勝つために走り込みを頑張りました。
確かに、基礎体力の向上とコンディショニングの維持には有効かもしれません。
しかし、走り込みだけでは野球自体は上達しませんよね。
バッテング練習、守備練習なども欠かせません。

このように、いくら頑張っても結果が出ない場合、頑張っている内容がインプット型に偏っている場合が多いように思います。

また、逆にアウトプットをしようとしてもインプットが足りない場合もあります。

例として、勉強をしようとして問題集を開くが、解き方が全く分からず、結局やる気を無くして放り投げてしまう。
問題を解く前に、公式を覚える、例題の解法を理解する等の最低限のインプットをしておく必要があります。

2.「インプット」〜まずは最低限の準備をする

illustACより

例えば、「スケートが上手くなりたい」と聞かれたら、大半の人は「リンクの上で滑る練習をする」と答えると思います。リンクの上で滑る練習はアウトプット型だと思います。

…しかし、問題はそれ以前にあります。
実はまだスケート靴を持っていない。
まずはスケート靴を手に入れる必要があります。スケート靴を買うこともインプット。
アウトプットを行うには、最低限のインプットが必要となります。

次の例として、今からあなたは悪の魔王を倒すための闘いに行きます。
しかし、力や体力も無く、武器や防具もない丸腰の状態で臨んでは、負けること必至です。
トレーニングで身体を鍛えること、武器や防具を揃えること、これもインプットで、必要なことです。

3.「アウトプット」〜どんなに頑張っても、アウトプットにつながらなければ意味がない

illustACより

今まで私が37年間生きてきた経験上、インプットができてる人は意外と多いように感じます。しかし、それがアウトプットに繋げられていない人も多いように感じます。

先ほどの魔王との闘いの例に戻ると、
武器を買ったところで満足して止まってしまっている人が多い。
武器を買うのが目的ではない。
それを使って魔王を倒すのが目的。
そのためには、武器を買った後、それを使いこなせるようになるよう練習を繰り返す必要がある。

また、競技の現場で聞かれるのは、ウェイトトレーニングを頑張り、結果一回り大きくなった身体を手に入れた。しかし、競技のパフォーマンスが落ちてしまった。そこでウェイトトレーニングが悪者扱いされてしまうという。

ウェイトトレーニングはインプット・アウトプットでいうと、インプット型のトレーニング。
ウェイトトレーニングで強靭な身体を手に入れました、で満足してはいけない。それを競技上で使えるよう、いわばチューニングの作業が必要となる。先ほどの武器の話と同じ。

4.アウトプットから得られるものを大事に

以上、様々な準備をして試験や試合等、本番に挑む。
これもアウトプットの一種。
その結果が良い場合もあるし、そうでない場合もある。
そこで一喜一憂して終わりではいけない。
結果が良かった要因はなんだったのか。
もっとできたことがあったのではないか。
試しにやってみたことが効果的だった。
あのミスが結果に大きく響いてしまった。
…など。

本番に挑むことによって、何かしら得られるものがあり、そこで得られるものは貴重である。
アウトプットすることで得られるインプットがある。
そのインプットを確実に自分のものにし、
次のアウトプットの機会に活かす。

インプットとアウトプットを繰り返していく。
それが勉強というものではなかろうか。

それでは。

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