むかわ町

北海道胆振東部地震の復興ボランティアに参加してきました


この度発生した台風21号、平成30年度北海道胆振東部地震により、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されました皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

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9月6日、午前3時08分。
胆振地方中東部を震源とするM6.7の地震が発生し、厚真町で震度7、安平町で震度6強を観測しました。

私が住んでいる地域は震度5強。
バイトを終え深夜2時に帰宅し、だらだらして布団に入った直後、ものすごい揺れと同時に地震速報が鳴り響き、飛ばされないよう必死にベッドにしがみつきました。

揺れがおさまった瞬間に親に連絡し安否確認、部屋の電気とテレビをつけ、リュックの中に水5本、生理用品、身体を拭くシート、通帳、財布、食料、電池をつめこみ、ガスの元栓を閉め、懐中電灯を持ちながらツイッターをみていたときに停電。もう無心で避難準備をしていた私ですが、停電が起こってから急に恐怖心がわいてきて、身体の震えが止まらなくなったのを覚えています。

外に出てみると、あたり一面真っ暗で、このまま世界が終わってしまうのではと思うほどでした。

夜が明け、友人たちと合流し飲食店でテレビを見てみると(車の電気を利用していた)、想像していたよりもずっとひどい惨状が映っていて驚きました。厚真町の土砂崩れで死者が数名出ていること、北海道全域が停電していること、札幌市内でも液状化や地割れが起こっていること。比較的災害の少ない北海道でここまでの被害を受けるとは考えもしませんでした。

友人たちとの数日間に及ぶ避難生活では、いつもと違う日常を体験し、ライフラインの重要性や友人への感謝の気持ちを改めて実感することができました。余震も続き、油断ができない状況ですが札幌の街は以前通りの様子を取り戻してきています。



私は来年の春に大好きな北海道から東京に引っ越します。

それまでに、できるだけ北海道に貢献していきたいと考えていました。
北海道各地に足を運ぶ、おいしいものを食べる、SNSで発信する。
いろいろ模索していたところ、

この北海道学生共創機構(通称きたとも)「地震被害の大きい地域への学生ボランティア150人派遣プロジェクト」を見つけました。
これは行くしかない!と直感で思い、すぐに申し込み。


活動内容は町立穂別図書館の復旧作業でした。

※2006年に鵡川町と穂別町が合併し、現在では「むかわ町」となっています。場所は上の画像の赤ポチ。北海道胆振東部地震では震度6強を観測し、1名が亡くなっています。


図書館と博物館が併設されています。

本棚が倒れ、蔵書約3万冊が崩れ落ちたそうです。
本棚もほとんどが使用できなくなりました。

ボランティアの作業は、崩れ落ちた本を番号順並べ直すことでした。

私が参加したのはこの作業の2日目です。
同じ番号で固められた本をさらに細かく並べ直し、スズランテープでまとめました。1日目の作業は、ばらばらの本を一から整理するという大変な作業だったそうです。


上の写真は作業終了時の状態です。


ひとりでの参加者も多かったのですが、年齢性別問わず一致団結してスムーズに作業を進められていて、ボランティアのあるべき姿だなあとしみじみ思いました。

帰りはむかわ町の道の駅に行き、宮城県牡鹿郡女川町の方々から炊き出しを頂きました。人のやさしさと温かいごはん、これ以上の幸せはないですね。

昔からボランティアにはよく参加していたのですが、今回のボランティアは特に一体感が強くて、全員が同じ目標をもって作業しているように見えました。新しい出会いも多々あり、本当に参加してよかったと思っています。


きたともでは、今後も継続してボランティア活動を行っていくそうです。
ツイッターやフェイスブックで活動が発信されていくと思われるので、ぜひチェックしてみてください。


地震後、心配して連絡をくださったみなさんに、心より感謝を申し上げます。


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