【第3話】 終わりの始まり

沼

※前回も書いたが、後ろに気をつけて読むように。

パブリックな場所にこんなことを詳細に書くもんではないのだろうが、私は人生で初めて歳下に「してやられた」と思った。いやヤられたんだろって?やかましいわ。ブツのモノが良かったのはシンプルな相性の問題として。私は未だかつてこんなにも「分かってる言葉責め」をされたことがなかった。男性諸君はよく読んでほしい。女性は意外とあなた方の言葉や仕草を観察しているものである。勿体ぶってないで早く話せって?あんたも好きねえ...。

巷のセックスではよく男性が「気持ちいい?」と女性に問うことがある。女性としての率直な意見を述べさせていただくと、「そういうこと聞く奴に限って下手」かつ「ガシマン」。しかも用意された答えが「うん」しかない。気持ち良くなかったらどうすんねん。

彼は違った。まず黙ったまま後ろからやんわり攻める。焦れてこちらの息があがる。彼が耳元で、低くザラついた、それでいて甘い声で放った一言に電撃が走った。

「きもちいねぇ?」

お分かりいただけただろうか。ある程度経験のある女性陣には多分お分かりいただけている。これはヤバい。思い出しただけで割とヤバい。もうなんかむしろ文字にするの恥ずかしい。今誰か「ひぃぃぃ」って言った?気持ちわかるよ。過去の経験に基づいた自信がないとこのような発言は出てこないだろう。これも返答はyesしかないように見えるが実はnoの選択肢も残されている。noならば彼らのような問いかけ系ドS男子はこう言うだろう。

「じゃあなんでこんなになってるの?」

何がどうなっちまっているかはあえて言わないのでご想像にお任せしたい。私はすごくシンプルな表現をすればその時点で完堕ちしていたのだと思う。性的関係でしかないそれにハマり込むという事はそれすなわち”終わり”である。オワタなのである。黙ってやられているわけにはいかない。負けず嫌いの私は自然とそんなことを考えていた。勝ち負けではないはずだが。

内容が内容であるうえに、次回は女性にとってちょっとためになるかもしれないtipsをお話ししたいということで、今話はこの辺で終わらせておく。良い夜を。

第4話へ続く


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