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2019年5月分の通常記事まとめ

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限定公開&有料化された、2019年5月の通常エントリをまとめたマガジン。当月公開のツイキャス過去録画の視聴パスも入ったお得なセットです。公開録画の内容については、月初のエントリを… もっと読む
2019年5月の通常エントリをまとめてあります。当月の通常エントリが全文読める上、ツイキャス過去録… もっと詳しく
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記事一覧

思想は役に立つ

思想は役に立つ

 昨夜はものすごく久しぶりのゲーム配信などをしていた。しばらく言葉をアウトプットすることからは遠ざかっていたので、まあリハビリのようなものである。

 仏教には熏習という概念があって、香の匂いが衣に移って残るように、経験した事柄が心や身体にその影響を残すことを言うのだけど、こうしたことは普通にあることだと思う。語り続けていればその行為が熏習して語るモードになってくるし、黙っていればその状態の積み重

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魔除けは大切

魔除けは大切

 『感じて、ゆるす仏教』で藤田一照師が「先生と呼ばれる立場になりたくない」という話をされていたが、これには本当に共感していて、若い頃には一本独鈷で素敵な活動をされていた方が、「先生」と呼ばれるようになって弟子的な人たちで周囲を固めるようになると、どんどんオカシクなっていくような例をそれなりに見てきたせいか、自分はできればその轍を踏みたくないという思いがある。

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食欲と空腹感は別だった

食欲と空腹感は別だった

 引きこもって作業に没頭していたら、なんだかずいぶんヤセて来てしまった。運動量も減っているから、とにかく摂取カロリーが少なくなっているのが原因だろう。外出しておらず、ゆえに何日かタピオカミルクティーを摂取していないことも何か関係があるような気もしないではないが、そのあたりは魔術的な認識阻害がはたらいていてよくわからない。

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星に手が届くまで

星に手が届くまで

 以前に「私は自分が強くイメージしたことは絶対に実現するから」と言っている人を見かけて、「ああ、こういう人は強いなあ」と思ったことがある。単なる強がりとして言っているわけではなくて、自身の自然な実感としてそのように感じており、かつ少なくとも主観的にはそうした事態が本人にとっての現実そのものになっているような人というのは存在して、そうした人は、表面的な生の浮き沈みはあったとしても、根底のところで「折

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出る前から帰りたい

出る前から帰りたい

 昨夜はかねてより予告してあった限定ツイキャス。読書会放送の時には問題なかったはずの回線がどうやら不調で、何度か放送が切れるといったトラブルもあったが、話自体は調子がよく、言いたいことをきっちり言いきって質問にもだいたい答えて終われた。視聴者の方々にも、それなりに楽しんでいただけたのではなかったかと思う。

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再び『自由への旅』のこと

再び『自由への旅』のこと

 旅行から戻ってみると、『自由への旅』がまた増刷(4刷)になったという、嬉しいお知らせが届いていた。本書についてはこちらの noteでも何度も紹介してきたが、手にとっていただいた方にはわかるように、読みやすい口語で語られた講義録ではあるものの、それでも500頁超の分量のある、なかなか分厚い本である。

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やる気を出すためのやる気

やる気を出すためのやる気

 脳研究者の方もこんなことを言っているが、「やる気」というのは「やり始めて」はじめて出てくるものであるというのは、大人であれば誰でも、経験的に知っていることだと思う。引用したツイート内の記事にあるように、やる気というのは「行動の原因ではなく結果」なのである。

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ツイッターのモード

 昨夜は記事に書いたとおりバッチリ走ってきたおかげで、今日はちょっと身体が軽い。やはり公に宣言しておくと、サボることができなくなるのでよいものだ。

 旅行の前から既にその傾向はあったのだが、戻ってからはとくに、ツイッターをほとんど見なくなってしまっている。まあ(主にゲーム配信などで)忙しいということもあるのだが、ちょっとした隙間の時間にもツイッターを開いて見ようという気にならないのは、あの独特の

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寝ない子だれだ

寝ない子だれだ

 自慢ではないが(自慢にならないが)私はよく寝るほうである。何かの都合で寝られなかったり、出先でずっとやることがあれば起き続けていることは可能だが、睡眠時間が足りないときはパフォーマンスが明らかに落ちるし、とくに頭脳労働のクオリティは圧倒的に下がる。

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東南アジアで恐冬病に罹患したこと

東南アジアで恐冬病に罹患したこと

 タイは今週からようやく雨季に入ったようだが、まだまだ暑い夜は続いているので、寝る前にクーラーのタイマーを3時間ほどかけておいても、それが切れてしばらくする頃に、普通に目が覚めてしまう。夜更かししてしまった日などは早起きできるのでよいのだが、昨日の記事にも書いたように私は基本的にロングスリーパーなので、寝足りないのはどうにも居心地が悪い。

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それぞれの音とにおい

それぞれの音とにおい

 雨が降りはじめていたので外に出てみたら、南国の雨天特有の饐えたにおいがした。日本の普通の人の感覚からすると、あまりよいにおいとは言えないものだと思うのだが、慣れてしまったせいか、私はこれはこれで嫌いではない。

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ベッドで寝転ぶだけの難しいお仕事

ベッドで寝転ぶだけの難しいお仕事

 たとえば美容師さんでも、上手い人はものすごく手が早くて、カットはすぐに終わってしまうのに、それでいて仕上がりは素晴らしい。それに対して下手な人は、時間がかかるわりに仕上がりは微妙だったりする。前者の美容師さんは、おそらく切りはじめる時に既に仕上がりのヴィジョンが頭の中にしっかりあって、それを実現するための技術も伴っているから、あとは迷いなく手を動かすことができて、だから仕事も早いのだろう。

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「雑に作った本」の話

「雑に作った本」の話

 「雑に作った本を見ると残念だ」という話をツイッターで見かけて、ほんとにそうだなあと思ってしまった。子供の頃には書籍というのは基本的に「ちゃんとしたもの」だと思っていたというか、そうでないものがあるということを考えたことすらなかったのだが、大人になって多くの本を読み、自分も何冊かを出版したりすることにもなって、どうも実際にはそういうわけでもないらしいということがわかってきたのである。

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