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巻き込まれても感じられない

 「傍目八目」という言葉があるが、これは本当によく言ったもので、第三者として外側から眺めていれば、問題の構造や手っ取り早い解決策が次々と頭に浮かんでくるものの、いざ自分が当事者として問題に巻き込まれてみると、案外そうしたものは思いつかず、また第三者からいくら教示されても、その適切な解決策を実行する気になれなかったりする。「状況に当事者として没頭する(そこにはまり込む)」ということが、その状況を正確に認識するということとは別事であると、体感としてわかるのはそんな時である。

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