マガジンのカバー画像

2019年3月分の通常記事まとめ

26
限定公開&有料化された、2019年3月の通常エントリをまとめたマガジン。当月公開のツイキャス過去録画の視聴パスも入ったお得なセットです。公開録画の内容については、月初のエントリを… もっと読む
2019年3月の通常エントリをまとめてあります。当月の通常エントリが全文読める上、ツイキャス過去録… もっと詳しく
¥1,000
運営しているクリエイター

記事一覧

毎日同じことをして

毎日同じことをして

 早寝早起きをしてジョギングと瞑想を欠かしませんと言うと、他人様からは「健康的な生活ですね」と言われるのだが、これは単に私が超絶マイペースな人間なので、外形的には毎日同じことをしていないと、覿面に調子が悪くなるからそうせざるを得ないというだけのことである。

 こういう自分の傾向というのは、長く「私をやる」経験をしてこないとなかなかわからないもので、最近になってようやく安定的に自分を扱えるようにな

もっとみる
「勝った言葉」はバカにできない

「勝った言葉」はバカにできない

 「ツイッターなどで多くの支持を受けやすく、それゆえネット上の言論空間では支配的であるように思われる意見」について、「これはあまりにも酷すぎるのではないか」ということを言うと、しばしばそれを聞いた人から、「いや、これは単にツイッターの人たちが偏っているだけで、『現実世界』ではそんなことはないですよ」と言われることがある。なるほど、言いたいことはわかるのだが、私はそのご意見に関しては、かなり妥当性は

もっとみる
自覚のない権力者たち

自覚のない権力者たち

 現代日本で猖獗を極めている、いわゆる「お気持ち」問題については、「人間がやたらと公の場でお気持ちを訴えるのがよくない」という筋で批判を行う人もいるようだけれども、私はこれには賛成しない。別に誰だって、そうすることで他人に実害を及ぼさないかぎり、たとえば公開のツイッターアカウントで自分の気持ちを訴える自由はある。それは、存分にやっていただいたらいいと思う。

もっとみる
Don't think, feel thoroughly

Don't think, feel thoroughly

 私は昔から、自己認識としては直観優位の人間で、少なくとも人生の実践的な側面に関しては、形式的な意味での論理や知識のことをあまり当てにしないタイプだと思っているのだけれども、なぜか世の中の人は、そんな私のことをしばしば「論理中心」の人間だと思うらしい。

 この不思議な事態について考えてみた時に、いつも思い出すのは夏目漱石の『道草』の一節だ。主人公の健三が、細君(妻)と交わす会話である。

もっとみる
螺旋シーソー

螺旋シーソー

 目を覚ますと何やら夢の中で怒っていたようで、「あっ、これは世間に触れすぎてしまったな」と自分で気がついた。いろいろな人と話したり、社会について論じたりするのは楽しいし、私の人生にとっては欠かせない要素だが、それが立て込むとやはり「無明」が存在を侵食してくる。しばらくは、瞑想したり哲学の本を読んだりするだけの日々を過ごして、リハビリをしなくてはならない。

もっとみる
godisnowhere

godisnowhere

 KN牧師と久しぶりにツイキャスで対談。牧師の教会サイトを尋ねると、タブに "godisnowhere"というサイト名が表示されるのが昔から気になっていたのだが、それについて訊いてみたところ、

もっとみる
「現実」という祈り

「現実」という祈り

 先日のエントリで「現実教」についてちょっと触れたけれども、私がこれを宗教のアナロジーで語るのは、一つには当該エントリに引用したツイートにあるとおり、そこでの「現実」が、「誰にとっても共通な単一のもの」として把握されており、そうしたものは実際には存在していないがために、この観念は超越的な性質を有することになるからである。

もっとみる

たぶん別のものに頼っている

 このエントリを書いているノートパソコンを購入して以来、ずっと酷使してきたマウスのホイールが効かなくなり、ページのスクロールが不便で不便で困っている。これがいわゆる、「いなくなって初めて、大切な存在であったことに気づく」というやつなのだろう。さっそく、代わりを買ってこなくてはならない。

もっとみる
巻き込まれても感じられない

巻き込まれても感じられない

 「傍目八目」という言葉があるが、これは本当によく言ったもので、第三者として外側から眺めていれば、問題の構造や手っ取り早い解決策が次々と頭に浮かんでくるものの、いざ自分が当事者として問題に巻き込まれてみると、案外そうしたものは思いつかず、また第三者からいくら教示されても、その適切な解決策を実行する気になれなかったりする。「状況に当事者として没頭する(そこにはまり込む)」ということが、その状況を正確

もっとみる
人間には責任が取れないこと

人間には責任が取れないこと

 知人が自転車に乗っていて転倒し、骨折してしばらく起き上がれない状態だったのだが、街中で何人もの人が横を通ったにもかかわらず、5~10分ほど誰にも声をかけてもらえなかった、というエピソードを記した noteを読んで、なかなかつらいものを感じてしまった。現代ニッポンは厳しいなあ。

 この話は KN牧師との対談ツイキャスでも言及して、まあまあショックだった旨を述べたのだが、そこでも言い添えておいたと

もっとみる
対談でも独話でも

対談でも独話でも

 タイから一時帰国する前に、連続して何回かツイキャスのライブをした。内容は独り語りのものもあるし、対談や鼎談の形をとるものもあったけれども、私にとっては基本的にやることは変わらない。自分だけの独白であれ、他の人との会話であれ、そこに連なる言葉が動きの感じられない staticなものではなくて、vitalなものであるように、志向し続けるだけのことである。

もっとみる
わかる人にはわかる抽象

わかる人にはわかる抽象

 私はわりとツイッターでは「わかりにくい」文章を書くほうで、それで「もっとわかりやすく書け」とか「具体的に書け」といった要望をしばしばいただくことがあるのだが、これについては自分でも意識的にそうしていることなので、今後もとくに変えるつもりはないのである。

もっとみる
オモロイのレイヤー

オモロイのレイヤー

 ツイッターでおすすめされていたので、千鳥の「相席食堂」をAmazonプライムで見た。ずっとタイやミャンマーにいたもので、日本のTV番組はほとんど見ておらず、千鳥というのも誰のことだかわからなかったくらいなのだけど、たしかに面白い。久しぶりに、テレビのバラエティで普通に笑ってしまった。

もっとみる
Now or Never

Now or Never

 タイムラインを賑わしているニュースを見て、かつてよく訊かれることのあった質問を思い出した。その質問とは、「ドラッグで『神秘体験』をしたとしたら、それは悟りになるんですか」というアレである。

もっとみる