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いわゆる「文系」の知的能力について

 前回の記事では、牧原出『田中耕太郎』について全般的なコメントをしたわけだが、本稿ではその緩やかな続きとして、いわゆる「文系」の知的能力の性質に関する私見を少しばかり述べてみたい。同書の記述に触発されて、昔からこの点についてなんとなく考えていたことを、この機会に簡単にまとめておきたくなったからである。

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