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DOPE WRAP DEPTH_02 私にとってのWRAP【こそまつ①】

はーい。ナウシカです!

今回はこそまつさんにコラムを書いていただきました。定期クラスのファシリテーターの相方で、いつもわたしのフォローをしてくれたり、丁寧に細部を拾ってくれたりしています。WRAPを勧めてくれたのもこそまつさんです。ありがたい!

WRAPを使っている人には、それぞれ自分のWRAPはどんなものなのか、想いがあるように感じています。できればいろいろな人のWRAP観を知りたいなと思っているのです。

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「私にとってのWRAP」 こそまつ


はじめまして、“こそまつ”と申します。

ご縁あってWRAPについて私の体験を通して紹介させていただくことになりました。皆さま、よろしくお願いします。

ですがWRAPはユーザー(WRAPを使う人)一人一人の経験から紹介されるものであり、私個人の体験が「これぞWRAP!」と理解されませんように。どうぞ私こそまつの「WRAPの体験談」くらいの気軽な気持ちでお読みください。

私にとってのWRAP

私にとってのWRAPは(今は)『私自身がいい感じや安心感を体感するための地図』なのかなと思います。こう行動すると気分がよくなったりとか、しんどい時はああするとましになったりするとか、示されている地図みたいなものです。

WRAPと出会ってから6年ほど経ちますが、私にとってのWRAPはその時々で「安心できる人たちとつながるもの」「いい感じの自分を思い出せてくれるもの」「自分のペースを取り戻すための手順」と変化してきました。

では私こそまつがどうしてWRAPをそんな風にとらえるようになったのか、WRAPとの出会いを少しお話させてもらいます。

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WRAPとの出会い

私がWRAPと出会ったのは、2013年秋でした。当時の同僚が「絶対これしたらいいで!」とWRAPを紹介してくれました。その頃の私は何か新しい技術やテクニックを求めていました。すぐにテキストを読んでみましたが、“元気に役立つ道具箱、希望の感覚、権利憲章”などよくわからない言葉の連発で、あまり興味が惹かれるものではありませんでした。

しばらくするとWRAPを紹介してくれた同僚が「WRAP集中クラスがあるから出てみたら」と勧めてくれたので、近隣で開催される集中クラスに参加することにしました。

当日、3人のファシリテーター、私の他に10人程度の参加者で全2日間の集中クラスはスタートしました。集中クラスは、チェックインで自分が呼ばれたい名前を各自が伝え合うことから始まりますが、そこで私は「あー、またこんな無理に仲良くさせようとするワークから始めるのか」と馴れ合いを求めるようなワークにうんざりしてしまいました。

実はこの当時の私は、人生でもっとも大きな“困難”に出会っていました(その後、更なる困難に出会うことになりますが、それはまたの機会にお話しします)。一日中、気がかりな心配が頭から離れず、それでも仕事では明確な結果を出さねばならない状況で、唯一安心できたのは夜ふとんに入るときだけでした(ふとんに入ったら朝まで何もしなくて良いからです)。今までの人生で苦難を乗り越えてきた手段がまったく通じない日々を送っていました。だから自分の輪郭すら見失いかけていました。

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さてお話を集中クラスに戻しますね。そんな私はチェックインのワークにも猜疑心に満ちた思いで参加していました。けれどファシリテーターの方(WRAPを使っている人たち)の話し方、たたずまいに、不思議でしたがなにか奇妙な安心を感じました。

そして印象に残ったことは【リカバリーに大切な5つのこと・権利憲章】のパートで、『自分は間違ってもいい権利、考えを変えてもいい権利があります』、という言葉に「えっ、そうなの。考えたことなかった」と思ったことでした。

あとは・・・すみません、それ以外はあまり当時の集中クラスのことは憶えていません。こんな風にしてWRAPに出会いましたが、まだまだ私の中にWRAPは安心して浸透するものではありませんでした。

自分のためのツールへ

私の中でWRAPが自分のためのツール(道具)として一気に動き出したのは、2014年春に受けた5日間のファシリテーター研修での経験でした。

WRAPファシリテーター研修は朝から夕方まで5日間行われました。当事者、支援者、家族など垣根なく、自分の“いい感じ、元気”について交われることはWRAPの大きな魅力のひとつです。私の参加したファシリテーター研修もそれぞれの立場、個人でWRAPを学びたい人たちが集まっていました。

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私は「WRAPをするには研修受けなあかんし、5日間か~、長い!早く終わって」くらいの気持ちで、初日の研修に臨みました。しかし一日目が終わり、二日目、三日目と研修が進むにつれ、私の中で予想外の変化が起き始めました。

今まで周りに悟られない様にしていた自分の弱み(自分自身も気づいていなかった弱み)を自分のペースで明らかにしていく過程で“まる裸”になり、それをまわりがありのまま受けとめてくれる、これまで体験したことのない安心感を感じ始めたのです。

そして2013年から続いていた苦難の渦中にいながらも、自分自身をコントロールできる方法(これがWRAP)があることを体感でき、この経験以降、WRAPは私のカラダに一気になじみ始めました。
・・・そんなこんなで、今の私と“こそまつのWRAP”が今日あります。

そして今

昨年のコロナ禍では多くのWRAPユーザーがこれまで機能していたWRAPが「通用しない」と困惑したのではないでしょうか。私もそうでした。けれどこのような経験したことのない困難にも、私にとってWRAPは少しカタチを変えて、新たに再起動しています。

これまでのお話とは矛盾しますがWRAPは万能ではないと思います。でもそれを補完するためにWRAPは、WRAPという手段を通して人との交わりの機会を作ることが出来ます。

最後に

私こそまつが今も自分に立ち返らせてくれるWRAPメッセージを紹介します。

あなたの将来についてひどい予言は必要ありません。それが役に立つことはないでしょう

こそまつ/WRAP®ファシリテーター。毎日平穏な日々を過ごしたい典型的A型。愛読書はキン肉マン。

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こそまつさん、ありがとうございました!

そうそう、あのとき、ほんと、うまく使いこなすのが難しかった~。WRAPのCOVID-19ガイド、わたしにはだいぶ役に立ちました。

Wellness Guide to Overcoming Isolation During COVID-19: Being Connected, Staying Connected, and Choosing Connection

無料でダウンロードできます(英語です、Google翻訳万歳)。

つながること、つながり続けること、それから、そのつながりを選ぶこと

わたしがいちばん好きな一文は、『孤独を感じることと、ひとりでいることは違う(Feeling lonely and being alone are different)』。

そういう感じで今もなんとかいられています。


WRAPをもっと知りたくなったあなたへ、お知らせです。

WRAP全体を網羅する集中クラス、二日間にわたってオンラインで開催します。

NEFNEでのワークショップを予定していましたが、安心安全に、zoomですることになりました。いろいろな方々とお会いできたらうれしいなと思っています。

詳細は以下をご覧ください。よろしくお願いいたします!

ナウシカ/WRAP®ファシリテーター。久しぶりに集中クラスをするのでとても楽しみです。

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