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国立公文書館「大正時代―公文書でたどる100年前の日本―」展

令和5年特別展。清水唯一朗先生監修。
大正時代の1年1年を公文書とともに辿る展示。
土曜日であったので展示会のみであったが、都内に出たついでに足を延ばして行ってきた。

関東大震災や改元関係の文書等、必見の記録のほか、意外というか、ちょっと面白く感じたのは大正六年の臨時教育会議など「教育」の歴史で一本筋を通そうとする狙いを感じたことだった。もちろん原内閣期の大学令などにもつながる。

あと興味深かったのは男子普通選挙実施にあたって枢密院会議筆記にこれを是認することは「当今の事態」に照らしてやむを得ないけれども…と前置きしたうえで、でもやっぱり義務教育、補習教育、社会教育の拡充を図っていくことは絶対に必要だからな、と念を押していることであった。普選は、統治する側の意識として社会教育の重要性を認識させていたのだと。


図録も買ったので、授業でも使っていきたい。


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