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奇系①奇穴

臨床で選穴に迷ったとき、主治がはっきりしている奇穴とか奇経が意外と使いやすいな…と思う今日この頃。
ということで今回は、教科書に載っている奇穴と奇経についてまとめ資料。

まずは奇穴から。

奇穴

奇穴は、十四経脈(正経+督任)には所属してないけど、昔の人たちがそこに施術したらめちゃ効果あったっていうツボ。
現在も続々追加されているらしい…
部位別に確認していくと、局所的な効果が多く結構かぶっているし、名前のまんまのものもあるので、ちらちら見てたら覚えられる。
症状→奇穴の連想がパッと浮かぶとGOOD!
Ex.)頭痛がつらい…
  → 四神総?印堂?太陽?
  膝が痛い…
  → 鶴頂?内膝眼?

頭顔面

頭顔面部の奇穴は、
脳(てんかん・中風など)や
脳神経関連(CN.Ⅰ・Ⅴ・Ⅶ・Ⅷあたり)
の症状に効く。

【かぶってるポイント】
・四神総&球後 → 頭痛・眩暈
・魚腰&球後&太陽&翳明 → の症状
  翳明は眼・耳・頭
  太陽は頭顔面(眼・歯)部に広く効く
・太陽&牽正&夾承漿 → 顔面N麻痺
 場所的には三叉N(下顎N)っぽいけど…

頭顔面部の奇穴
~結構イケメンに描けた~


体幹

体幹の奇穴は
胸椎レベルのものは胸部内臓の疾患
腰椎レベルのものは腹部・骨盤内臓の疾患
に効く。

【かぶってるポイント】
・胸椎レベルで取るものは主に心臓・呼吸器
  巨闕兪はT4/5(高さ的には肺兪と心兪
  の間)にとるので呼吸器と心臓という
  のは覚えやすい。
・腰椎レベルで取るものは接脊以外全部腰痛
【切り替わりポイント】
・首と背中の切り替わり(定喘)は上肢麻痺
・腰とお尻の切り替わり(上仙)は下肢麻痺

体幹の奇穴
~腰痛あったらとりあえず腰周辺に施術しとけ~
四華の取り方
~患者さん相手に真顔で取穴する自信がない~


上肢&下肢

上肢や下肢の奇穴は、
周辺の炎症や痛みに効くが
遠隔治療になるものも多い。

【名前から連想できる症状】
・落枕→枕から落ちる→寝違え
・胆嚢点→胆嚢関係の症状
 (陽陵泉の下1寸)
・闌尾→中国語の虫垂→虫垂炎
 (足三里の下2寸)
・失眠→不眠

【つっこみどころ】
・内膝眼→下肢の症状+中風脚気
    →中風七穴&脚気八処に入れてあげて
・裏内庭→食中毒・食あたり
     腹痛・嘔吐・下痢
    →食中毒の別名と症状言うただけやん

上肢の奇穴
下肢の奇穴+α

※画像赤文字は正中or左右に1点、青文字は複数点あるツボ、オレンジ文字は冗談みたいな取り方をするツボ


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