全統マーク模試に力尽きてから塾やらなんやらに追われる生活をしていたら、夏休み2週間分が僕の横を通り過ぎてしまったらしい。楽しいことがあったので、久々に日記を書く。

弾丸熊野寮旅

8/9朝に肺気胸を疑って呼吸器内科へ向かうも、医者に「たぶん不健康に起因する肋間神経痛やね」と言われてしまい、共テ世界史対策（河合塾）を切った意味を考えさせられる羽目になっていた僕。駅に向かって歩きながらルーティンと化した手つきでTwitterを開くと、友人から「京大熊野寮のオープンドミトリー（寮の見学・体験）に行かないか」との誘いが届いていた。16時から立看板ワークショップもあると聞いた瞬間、塾のキャンセルと京都行きが決定し、1時間後には神宮丸太町の地を踏みしめた。

個性的なオブジェたちの歓迎

友人らと合流したのち、さっそく熊野寮へ。着くや否や、湊総長像（↓）やら中核派書籍コーナーやら、カオスもカオスである。

食堂の横にタテカン作成コーナー（シン・ゴリラが利用）もあり、かの有名ならき☆すたタテカンも置かれていた（ちなみにこのツイートは附高62期の先輩のもの）。

参考までに寮の紹介動画も貼っておくが、僕が熊野寮に居て面白いと思った部分は全く あまり映っていない。壁に残る大学紛争のビラ、麻雀全自動卓、中核部屋、様々な貼り紙など、趣いっぱいである。

中核部屋とは

寮の中でも面白いと思ったのは、中核部屋の存在である。熊野寮生の中には中核派（一昔前に世間を賑わせた極左団体）が一定数居るらしく、前述のように中核派コーナーが設置されていたり、前進（中核派の機関紙）を読む会などが開催されている。

そんな中核派の熊野寮における活動拠点となっている（？）のが地下にある中核部屋。扉は鉄製で、木材を打ち付けることで開けにくくされている(註)。中には書籍やヘルメット（中核、全共斗などラインナップは様々！）、殉職した元寮自治会委員長の写真などがあり、中核派の方が寝ていた。熊野寮ガサ入れの際は、主にこの部屋などが捜索されるそうだ。

註：鉄製のドアをこじ開ける際に金属を切るカッターを使うのだが、そのカッターは木材を切ると壊れるため、木材を貼り付けているらしい。

なお、勿論ながら、熊野寮全体が中核派というわけではなく、熊野寮内で非合法的活動が行われているわけでもないので、その点について勘違いされることの無いよう注意されたい。

タテカン作り

当初の目標だったタテカンワークショップでは、友人らと一緒にタテカンを作成した。3~4時間かけた中々の力作である。
環境が整っているのもあって割と手軽に作れたので、今度高校でもやってみたい。

面倒を見てくれた先輩たちは皆とても良い人で、僕らの稚拙なタテカン作りを褒めまくってくれた。ああいう人になりたいものである。

談話室

タテカン作りを終えて友達と別れた後、今日泊まらせてもらうC棟1,2階の談話室にお邪魔する。

入ると麻雀の全電動卓があり、ちょうど一席空いていた。どうぞ、と言われたので荷物を置いてから座る。「あ、北鳴きますか？」「大丈夫です」という会話とともに、自己紹介もせぬまま麻雀をすることになってしまった（後で聞いたところ、僕に麻雀を勧めた寮生は7回生だった）。

麻雀を打っていると沢山の寮生が談話室に集まってくる。LINEで高校生が来ると聞いていたらしく、それぞれと挨拶を交わして世間話なんかをした。何故か（入室30秒で麻雀打ってるから？）ちょくちょく寮生に間違われた。

飲み会

近くのインドカレー屋で晩ご飯を食べたのちは、飲み会の時間だ。高校生が泊まるという日に何故飲み会をしようと思ったのか教えて欲しい。いや楽しかったけど。お酒の飲めない僕が何を飲んでいたかというと、「飲むヨーグルトのコーラ割り」を飲んでいた。聞くからに不味そうだが、飲んでみると案外不味くなくてちょっと腹が立つので、ぜひ一度試してみてほしい。

紆余曲折を経て、結局寝たのは3時だった。僕が寝るために用意された布団は、見事酔っ払いに奪われ、当然ソファも既に占領されていたので床にクッションを敷いて寝た。睡眠の質＜おもろさ　なので何ら問題はなかったが、談話室で寝る人が5人も居た事には驚いた。

帰宅

床クオリティなので夜は3回ぐらい目が覚めた。結局8時に起きてボーっとする。当初、朝起きてお世話になった人に挨拶した後、直ぐ帰ろうと思っていたのだが、寮生は殆ど誰も起きてこないので挨拶できる人が居ない。しょうがないので夕方まで談話したり京大に行ったり吉田寮に行ったりと色々して、5時ぐらいに寮を出た。

感想

とりあえずめちゃくちゃ楽しかったのと、楽しい中にも京大受験に関する学びが多くあり、非常に良い経験だったと思う。正直あまり言語化できておらず、語れていない面白さが大量にあるので高校生や京大生の方は行ってみて欲しい。
あと置いてある輪転機が自治会室と一緒の型だった。親近感。