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LSHTM〜Week8〜

(画像はある授業で課される「6分間の1人プレゼン」で使ったスライドの1枚。20時間くらい作成に時間かかりました…)

月曜日(基礎統計)

「回帰と相関関係」がテーマ。「散布図とはなんぞ?」「線形回帰はY=a+bXで表されるけど、aやXの意味は?」「回帰直線に対して、帰無仮説を立て、evidenceの強さの出し方」などなど。また、Stataを使って、回帰直線を作ったり、相関関係を見たりします。

火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題)

 疫学は「介入研究」について。アフリカにおけるHIV予防手段としての「包皮切除」(紹介された研究では実際に効果があるとの結果)。こちらの介入実験をもとに、介入研究を15ステップに分けて細かく説明。疫学のレクチャーは「理解しやすいプレゼン」をしてくれる(逆に言えば、他の授業に対して不満がある)

 公衆衛生の、「健康に影響を与えるヘルスケア」。これまで、社会的なもの(貧困、教育)、政治的なもの(施策、民主主義か否か)、商業的なもの(企業の策略)などがどのようにして健康に影響を与えるか説明されてきたのですが、「もちろん医療も健康に影響を与えるよね」って話。また、どのような指標を使って比較するのかの説明(Amenable mortality,Preventable mortality)。

水曜日(健康政策/EAP)

健康政策は「Institutions」がテーマ。Institutions とは、「色々な個々の行為者や組織がやることを制約・可能にする、規範や規則、手続き」を指す。例えば、「ルール(正規な手順や規則)」「文書化されていない、インフォーマルな行動規範」など。また、Institutions も色々あって、国際的からローカル、また経済から政治的と幅広い。各国の議会制度や仕組みを説明されたりもするが、「公衆衛生からかけ離れ過ぎな内容では?」との印象で、全然頭に入ってこず。将来、世界・国レベルで仕事をする人に取っては有益なのは違いないが。

木曜日(ヘルスプロモーション/ソーシャルリサーチ)

 ヘルスプロモーションは「コミュニティレベルの理論」。巷でよく聞く、「ソーシャル・キャピタル」とかの話です。大きく紹介される概念は「社会結束&ソーシャル・キャピタル(SC)」「レジリエンス&アセット・モデル」「批判的意識&集団行動」の3つ。
 最初の1つだけ取り上げると、社会結束が高まると、サポートやネットワークに影響を与え、それが自尊心や自己効力感に繋がる。結果として、健康な行動を取ることができ、健康になれるという論理。
 SCは種類があって、「Bonding」「Bridging」「Linking」と3つに分かれ、人々の繋がりの内容が異なる。ただ、批判もあって、「SCは理論が曖昧で、定義や測定が大雑把」「反社の組織は繋がり強いけど、じゃー健康か?」など。

 ソーシャルリサーチは「ドキュメンタリーなアプローチ」について。ドキュメントも色々で、新聞、雑誌、パンフレット、漫画、ポスター、も含まれる。また、「歴史的、社会的、政治的な背景や文脈を理解すること」も必要で、そう言われると中々奥が深い。
 ドキュメントは一次と二次の情報源に分かれる。前者は「元の生データ」で、後者は「一次データをもとに調査結果などが書かれた論文や書籍」。

感想

 この頃は私は何をしてたんでしょうか?思い出せません。ただ、健康政策(HPPP)のエッセイをこなしつつ、8週目に予定されていたヘルスプロモーション内での「一人プレゼン」のスライド作成で相当に多忙だったと思います。お陰で授業中に別の科目の課題をしなければならなかったりと、本末転倒な感じに...。

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