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【02】 隣人ガチャで大ハズレ!「未知との遭遇」

この話は私と隣人(ガチャ)との生活を記録した、全てノンフィクションの日記です。
人物・地域特定ができないように氏名・名称などは一切掲載していません。
掲載する場合は全て仮名を使用します。
同じような悩みを抱えている方の参考になればと思います。

■登場人物



息子(幼稚園生)
お隣さん = ガチャ

■前回のおさらい

一戸建てに引っ越してきてから1年。
謎の隣人「ガチャ」の謎行動を観察してきましたが、これまではほぼ接点もなく、これといった害がない、無害な変人としてとらえてきました。

しかし、それが今回大きく動き出します。

■害が出るようになったガチャ

これまで1年間で顔を見たのは数回程度で実際に住んでいるのかも分からないほどでした。
私も害がないなら特に何もする必要はないので、普通に暮らしていました。

しかし、2年を過ぎたある日、その平穏な生活に終わりが来ました。

ご近所にはお子さんを持つ家庭もあり、近くの子供(小学1年生)とよく息子は遊んでいました。
「道路族」などという言葉ができているので、あまり家の前では騒がないようにし、長く遊ぶ時は近くの公園に行っていたので家の前では、庭に水をやる時や雑草を抜く時くらいです。

その日はいつものように近所の子供と息子が遊んでいました。
私は植木の手入れをしていました。

作業が終わり戻ろうとした時でした。
珍しく家から出てきたガチャ。

以前、ご近所さんのお子さんや大人の方からもガチャのよくない噂は聞いていました。
近所を大声出しながら歩いていたり、奇声を上げていると。
子供に近づいて暴言を吐くなど、問題行動があると近所で噂になっていました。

流石に大人が居れば来ないだろうと思っていました。

しかし、今回は違いました。

ズンズンと近づいてくるガチャ。

その目はどこにも焦点が合っていない、空虚を見つめながら近づいてくる。
子供がうるさいから注意しに来たのかと思いましたが、ブツブツと何かを言っているので、聞き取れない。

近づいてきたけど、2mくらいまで来てブツブツ言っているだけ。
その間も空虚を見つめている。

ガチャとのまともな遭遇に私と子供は茫然とすることしかできず。

近所の子供の父親も出てきて茫然。

付近をブツブツ言いながらフラフラして、そのまま家に戻っていきました。
何だったんだろうとご近所の父親と顔を見合わせる。

これで終わりではなかった。

またすぐに家から出てきたガチャ。

同じようにズンズン近づいて来てブツブツ言う。

目を合わせたらどこかに行くかもしれないと、これまでは見ないようにしてきましたが、勇気を出してガン見スタート。

ガチャとバッチリ目が合う。

目が合っているが、どこか空虚を見ているのは変わらない。
でも目が合っている。
興奮して瞳孔が開いている時の人のような目。

目が合っても特に何も言ってこないガチャ。
ブツブツ言っているのを聞き取ってみようと、よく聞くと…

「少年院に入れてやる」
「役所に言うぞ」
「警察呼ぶぞ」

断片的に聞こえてくるよろしくない言葉。
これはガチでヤバい奴と判断。
その日は暗くなってきたのですぐに家に帰りました。

■対話を試みる

前回の初遭遇から2~3週間後。
駐車場の隙間から雑草が生えるので、パテで埋める作業を息子としていた時、別のご近所の兄弟2人(小学1年生と幼稚園生)も外で遊んでいました。

パテの作業は5分くらいで終わり、片づけをしていました。
別のご近所の子供とはあまり面識がないので一緒に遊ぶというよりは、近くで遊んでいるだけ。

作業も終わり、その日はすごい寒かったので部屋に戻ろうとしました。
案の定、息子の「遊びたい~」が発動。
すごく寒いので外で遊びたくない私。
またガチャが来てもめんどうなのでどうにか部屋に戻ろうと交渉。

ガチャが来た!

もたもたしていたらガチャが前回と同じように家を出るなり空虚を見つめながらズンズンと接近してきました。

今回は別の子供2人もいます。
ここの家庭は放任主義なのか親が出てくることはほとんどないので、子供3人に対して大人は自分1人。

これはもう対話を試みるしかない!

話せばきっと分かってくれるはず…

私「どうしました?」
ガチャ「寒いんデス!」
私「寒いですね…何かご用ですか?」
ガチャ「寒いんデス!それだけデス!」
私「はぁ…」

話にならない…

うちの近くは奥まっていて、先は行き止まり。
その先に行く人は住人か配送業者だけ。
謎の対話が終わると、行き止まりに進んで立ち止まっているガチャ。

近所の兄弟は怯えるように一目散に家に帰っていく。
その姿を見た時に思ったのが、接近して暴言を吐く行為は、うちだけではなく近所の子供全員にしているのではないかと。
実際によく遊ぶ子供も「うるせえ!」などを言われたそう。

引き返してきたガチャに再度対話を試みる。

話せるようだったら子供に近づくのは怖いからやめてくれるように言おうと思い、再び話しかける。

私「何かこちらに用ですか?」
ガチャ「怖いんデス!」

こっちの方が怖いわ!

私「怖い?何がですか?」
ガチャ「知らない人に話しかけられるの怖いんデス!」

意味が分からない!

怖いなら近づいて来ないで欲しい。
途中ですが、ガチャの風貌を説明していなかったので、ここで紹介します。

  • 服装は超絶カラフル

  • 冬でも半袖半ズボン

  • サッカーか何かのユニフォームしか着ない

  • ポシェットを持ち歩いている

  • 髪はボサボサのボブヘアー

  • 小太り

  • 空虚を見る

奇抜な姿をしているので、ご近所の人もすぐに気づくらしく、この特徴を言うだけで伝わり、何かしらの目撃情報がよく集まる。

■押し問答

対話を何とか成立させようと頑張って話しかける。

私「怖いって…こっちの方が怖いですよ?」
ガチャ「怖いんデス!」
私「子供に大人がいきなり近づいて来たら怖いですよね?」
ガチャ「怖いんデス!」

対話にならない!

ガチャ「警察呼びますよ!」

こっちのセリフじゃ!

しかし、相手が言い出したので警察を呼んでもらった方がこちらとしては安心するので呼べるなら呼びたい。

私「どうぞ呼んでください」
ガチャ「・・・」

初めて怯んだガチャ。

私「子供には近づかないでください」
ガチャ「警察呼びます!」
私「すぐに呼んでください」
ガチャ「・・・」
私「今日呼びますか?」
ガチャ「帰れ!」

初めての遭遇が終わった。

話し合えば何とかなると思った私が甘かった。
全く会話にならないということだけは分かった。

■相談

この遭遇から、何か対策をする必要があると思い、色んな人に相談。
警察署に相談しに行くのも考えました。

そんな時に介護の仕事をしている友人に相談したところ、行動と言動から明らかに精神状態が異常だから、障害者の可能性が高いという意見。

この場合、警察に相談しても根本的な解決にはならないとのこと。
警察の仕事は当事者に会って話を聞くだけ。
「民事未介入」と断言しているだけあって、当事者同士で傷害など、事件性がない限り何もしない、何もできないのが警察。

警察が来てくれても話を聞くだけで、それ以上のことはしない。

では、もう何もできないのか…

介護をしている友人から「役所」に相談するといいと聞かされました。
精神的に異常がある人は、もしかしたら障害者手帳を持っている可能性があるので、役所に相談すれば専門のスタッフが対応に当たるので、根本的な解決へ向かうことがある。

なるほど。

それに加え、父親の元警察官の友人にも聞いてもらったところ、やはり警察は事件性がないと動けないとのこと。

しかし、相談することろが無いわけではない。
役所や警察署内に「生活安全課」なるものがあるので、まずはそこに相談すると、今後どうすればいいかのアドバイスをもらえるとのこと。

まずは、役所に相談することに。
調べてみると都道府県によって役所の担当部署名はバラバラ。
「生活安全課」「地域健康課」「すぐやる課」などなど、どこに相談すればいいかよく分からないので、役所の総合窓口のようなところにメールで相談することに。

今回はここまで。
次回「ご近所さんから衝撃の新事実が!」
本当に驚く事実が出ました。
お楽しみに。

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