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”部屋の中でも、フェスじゃなくても、夏なんだ。” HINTO『NERVOUS PARTY』(2014)

ライター:しばけん

コロナの影響で、いくつかのライブハウスがライブ映像を挙げている中に、渋谷ラママが挙げたHINTOの「シーズナル」を見つけた。

あー、この曲懐かしいな
気がついたら、もうすぐ夏。
色んなことが重なって、たまたま見つけたこの映像をきっかけに、6年も前の夏によく聞いていたアルバムと、ちょっとした思い出について書こうと思います。

HINTOは、SPARTA LOCALSの安部コウセイが中心の4人組バンド。
伊東さんのギターは、この人にしか鳴らせない奇妙な音色が心地いい。
そして、変だけど納得しちゃう曲構成。
リズム隊は、曲全体にノリと説得力を増してくれます。
唯一無二、完璧な布陣。
当時高校生だった僕ですが、クラスに1人だけHINTOをめちゃくちゃ好きな子(多分クラスじゃなくて近隣の学校合わせても1人だけだったと思う)がいて、すごく盛り上がったのを今でも覚えています。
音楽の力ってすごいよね。
渋谷のタワレコにインストアライブを見に行った時は、周りに自分と同じくらいのティーンエイジャーがいなくて、それが逆に優越感を感じたな。
10代の夏は、少しの背伸びがちょうどいいのかも。

1.かなしみアップデイト

奇妙な音色のギターイントロにリズムが加わった瞬間のカッコ良さが最高です。どの音を切り取ってもカッコいい。
HINTO独特の緩急のつけ方で、1曲目からトリコになること間違いなし。

2. アットホームダンサー

イントロから頭にこびりついて離れないフレーズの応酬。
サビ前からサビへの緩急がホラー映画ばりの演出で最高にしびれます。
緊張と緩和のバランスがたまらない。
そんな演出の数々に、いつの間にか踊っている自分がいる。
もちろん、家の中で。

6.シーズナル

夏ってアツいだけじゃなくて、失敗や後悔も含めて「夏」だと思います。
フェスにも海にも行かないし、そもそも誘うことも誘われることもなかったとしても、それぞれの夏が始まって終わることの素晴らしさを、
聞くたびに、聞くたびに、じんわりと伝えてくれます。
始まらないまま終わった夏も、それまた夏なんですね。

7.エネミー

徐々に、徐々に、盛り上がり、最後の最後でピークに達した時の
高揚感はたまりません。
焦らされまくった後って最高に気持ちいいですよね、なんでも。
ライブで直接体感するエネミーは、それはもう、、、快感。

PVに出演してる篠田光里さんの凛とした雰囲気がすごく素敵で、
Twitterですぐにフォローしたっけな。
10代の夏は、少しの背伸びがちょうどいいのかも。

#rock #HINTO #NERVOUSPARTY #2014

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