過去作) 広島のヤンキーと語ってみる

今日、やっとこさ修論発表が終わりました。
質問は結構細かいことを聞かれ、かろうじて答えることができたって感じでしたが。

あと修論の直しとかが少しありますが、とりあえず大きな仕事は全て終了!
無事に終わって今は結構ほっとしています。

ありきたりですが、二年間長かったような短かったようなですね。

しかし、僕のような不良大学院生がそれなりに頑張って発表して修了するのですから、なかなか感慨深いものです。


そういうわけで、最近は修論とかを書きながら色々と昔を思い出していました。
あんなこともこんなこともあったなと。


・・・


大学二年生の頃から親が乗らなくなった車を譲ってもらい、結構便利な生活してました。
色々と交友範囲が広がったのもこの時期からだと思う。
その一方で車持ってる人の宿命か、色々な人を送らなければならないこともしばしば。


ちょうど4年くらい前に「だんだん屋」でバイトしている友達から家まで送って欲しいと連絡がきました。
(だんだん屋:市内の牛タン屋。)

ちょうど市内にいましたし、暇だったので快諾しました。
待ち合わせ場所に着くと、もう一人のバイト仲間(初対面)もいて、一緒に送ってあげることに。


しばらく車を走らせている間、その子はずっと電話で話していたのですが、なにやら困っている様子。
友達に「その子どうしたの?」と聞くと、どうやらイタズラ電話で切るに切れない状況らしい。


こういう場合はすぐに切るのが一番なのですが、そこは無駄な男らしさを出して電話をかわってもらうことに。


私「もしもし」(ちょっとフレンドリーに)

相手「なんじゃあ、お前は」

相手はのっけから凄んできます。

しかしながら、どう聞いても凄みが足りません。間違いなくヘタレ。俗にいうなんちゃってヤンキーです。
声から察するに年齢は14~16歳くらい。そして明らかに頭も弱い。

そんな奴は相手をするだけ無駄なのですが、「イタズラはやめなさいね」と諭しても聞く耳もつわけありません。
友達たちもいやな思いするだけです。

なにより・・・

私のネタ気質が許しません!

というわけで、笑いの場をつくるという意味も込めてちょっとからかってやることにします。
ちなみに話口調は常に明るくフレンドリーです。そして運転しながらです。


私「誰ってこの子の友達なんだけど。」

ヤンキー(以下ヤ)「なんでお前が出るんじゃ!!」

私「いや、僕も君と話したいと思って。」

ヤ「わしゃ、その子と話したいたいんじゃ!」

私「僕と話しても楽しいよ。おもしろいネタ一杯あるし。聞く?」

ここで早くもこのエセヤンキーが切れてきます。

ヤ「お前、覚えとけよ。探し出してやるけんな。」

車内で他人の携帯電話で話しているのにどうやって探すのでしょうか???

私「えっ、わかってるの?」(ちょっとおびえた感じ)

ヤ「お前の車のナンバーわかっとるけんな!仲間集めて行くけんな」

私「えっ!すごい!どうやって解ったの?警察でもそんなことできないよ。」

ヤ「ワシにはわかっとるんじゃ!」

私「マジで!すごい。やり方教えてよ。お願い。僕もやってみたいわ。」

ヤ「ワシはお前の住所もしっとるんじゃ。」

すごい!こいつは電話で話すだけで人の住所がわかるらしいです。
もしかして彼は私のファンなのかと。
ここでちょっと話を切り換えます。

私「へ~、じゃあ君はどこに住んでるの?」

ヤ「八丁じゃ。」

八丁とは八丁堀という広島のほぼ中心のことです。
しかし、あそこにアパートなどほとんどありません。

私「八丁堀なんだ~。なにやってる人なの?」

ヤ「族じゃ!」

私「暴走族なんだ。なんてチーム名?」

ヤ「○○じゃ。」←名前なんて当然忘れた

私「まあチーム名聞かれてもわかるわけないけどね~。はっはっは(笑)」


こんなトークのおかげで車内も和んできます。
同乗の二人は完全にこの状況を楽しんでくれてます。


ヤ「お前、ふざけんなや!」

私「あ~、ごめんごめん。別に悪いと思ってないけど。」
私「あっ、この道どっち?」(友人へ)

ヤ「もうキレたけんな。お前を・・・」

ここでちょっと狭い道で右折左折繰り返すところに来てしまい、携帯を少しおいて両手を使います。
その間も彼は何かを言っているようでが、全く聞こえません。

私「ごめん、今手が放せなくて何言ってるか全然聞いてなかったわ。」(車内爆笑)


ヤ「・・・お前気分悪いのお」

私「えっ、何?」

ヤ「プー、プー、プー」


彼は妙な捨て台詞を吐いて電話を切ってきました。
まあ完全にバカにしてたので当然ですが。むしろよく付き合ってくれた方でしょう。

相手が子供だったのでネタとしてはこんなもんです。

ちなみに広島の本物の暴走族の類はこんなヘタレじゃありません。
裏でヤクザと繋がってるヤンキーはむしろ人当たりがよく、礼儀正しいのです。

彼らがある裏道をふさいでて、私が通ろうとしたときなんて、
「あっ、すいません」
と道を開けてくれるくらいですから。
こういう人たちの方がむしろ怒らせると怖いので注意が必要です。
あんなヘタレヤンキーなんかじゃ比較にならん。


なにより・・・

修論発表前日にこの日記を書き始めてた不良とは格が違うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?