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日記(2024/04/23)

忘れていた言葉を
ふと思い出す時がありませんか?

もう5年くらい前に長男に言われた言葉

<馬を水辺に連れて行けるけど、馬に水を飲ませることはできない>


つまり「ぼくを動かすのは、ぼくしかできない」ということらしかった。


その言葉をもう長いこと思い出すことはなかったのだけど、
先日ご紹介した『君は君の人生の主役になれ』鳥羽和久・著
のなかで出てきて、ブワッとその時の記憶が思い出されました。


何事も、入り口くらいまでは連れていくけれど、その先どう受け取るのかは本人に任せる、
これはアトリエでも大事にしていたことだと繋がって。
そうだ、そうだった。思い出したと、鳥肌が立ちました。
私の哲学になりつつあるな、と。

おもいかえせば私は、息子2人に教わることが本当に多くて
頭でっかちな自分を何度も壊してもらっている気がしました。
壊されるたび、私自身は右往左往し、息子たちは「なんでわかってくれないんだ!」と大モメなわけですが。その私の「抵抗」が子どもの心を壊していないか、洗脳していないか、揺らがせてしまっていないか、鳥羽さんの本を読んで、少し怖くなりました。
そんなちょっと難しいけど、背筋が伸びる本です。


鳥羽さんの本で、感銘を受けたのは「なぜ勉強をするのか」という問いへの答え。
「そうそれが言いたかった!」ということが解像度が高く書かれています。

特に、
「見方が変わる、人も関係も変わる、変容することを発見する」
「抽象を扱えるようになる」に深くうなづきました。

量子力学のような実感に辿り着かない世界があることを捉えられるようになると、自分自身の世界が変ることができる。
これが勉強の醍醐味、というのが、心臓を掴まれました。

話はそれますが、今度は次男の話。
彼が「量子力学」に興味を持ったことがあって(多動なのでもう興味なくしてますが)二重スリット実験について必死に説明してくれたことがありました。
私は全く理解できませんでしたが、本人は嬉々として語っています。

「お母さんの後ろは、今、何もないんだよ、振り返った時に作り上げられてるんだよ」
なんのこっちゃ・・・?(専門的なことは、私も彼も本格的には理解していないので悪しからず)

「人が見ていない時、月は存在しない」のような哲学を語っているのかと思って、ずっと平行線の頭の悪い会話をしていました。笑

他者が言っていることを理解できれば、
その関係性も変わっていきます。寄り添い方も変わります。
こういう脈々と繋がっていく関係性と豊かさが
勉強をする理由になるんじゃないかなと、
40過ぎたらいえるセリフですが、子どもたちはどう捉えてるのか。
言語化されていない世界で、どう受けている(なんていうか体全体で晒されているイメージ)かが気になります


ではまた!

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