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発酵する積み木

こんにちは。久しぶりに書きたいことがあり、noteに戻ってきました。
以前、こちらで紹介した気もするのですが(Instagramだったかも?)
今日はこちらの本を紹介します。

はじめにー『分解の哲学』ー


私もとある人に紹介していただき、全部読み切るのはちょっと時間がかかったのですが、積み木について書かれている章があり、ご紹介します。
主にフレーベル積み木について触れられており、積み木遊びに包含される「分解の哲学」について語られています。

積み木というのは、「積む」「並べる」が基本で、そして幼児期の遊びを見ていれば一目瞭然「壊す」ということも遊びに含まれています。
よく「壊すしかしなくて」というお悩みを耳にしますが、むしろそれも「積み木遊び」の一環ですし、フレーベルも想定していた遊びだと記載されています。

(私自身フレーベルについて学びたいと思いつつ後手後手となってしまっていますので、あくまでもこの『分解の哲学』で書かれているフレーベルおよびフレーベル研究者の荘司雅子さんの引用を解釈して綴っております)


つまり積み木遊びは、「積む」「並べる」という“創造“と同列に「壊す」という“分解“も視野に入れた遊びであることがわかります。
著者の藤原辰史さんは、歴史学者でありながら、特に食物の発酵や食事について研究されている方で、この本は、世の中のあらゆることの分解の作用について考察されています。

ただ、私的に、積み木遊びの中の「分解」、「再構築してめぐるもの」は理解できたのですが、「発酵」という点では、いまいち理解できず、自分なりに「積み木遊びにおける発酵」について考えてみました。


積み木遊びの発酵とは

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