23.8.8

任意の数字を一つ選ぶときに迷わず「8」という友人がいた。
友人の誕生日は8月8日ということだった。
どこからどう考えても納得の「8」という縁起担ぎができることが羨ましかった。

Kindleの電子リーダーを手に入れた。
電子書籍は「目が疲れる」「スマホ画面が小さい」という理由で避けてきたが
市川沙央さんの小説「ハンチバック」について触れた朝日新聞の社説を読んでから
ある読書の方法を「避けることができる」ことについて自分が持つ特権性について顧み反省した。あまりにも呑気に紙の本へ薄ら寒いロマンを感じていたことを認めた。
「目が疲れる」「スマホ画面が小さい」という電子書籍への壁は「電子書籍リーダー」で万事解決するため買うことにした。
スマホと違って眼と眼の奥の脳に害のありそうな刺激的な光を発さないKindleの画面は、紙に印刷されたようにも見え、それでいて暗いところでも読める。
キッズモデルを買ったので児童書が充実しておりあれもこれもとダウンロードした。
しかしもちろん全ての本があるわけではないし、白黒だ。

母がどこかから取り寄せたハンバーグのたねを焼いて食べた。
食べた瞬間に「店の味だ」と感じたのだが、この「店の味だ」という感覚はそもそも何を根拠にしてどういう味に対してそう思うのだろう。

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