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芋女、一人呑みチャレンジ

モテる女性ってどんな人?

自分にそう問いかけた時、今居る環境に文句を言わず、自分でモテる環境を作れる人 だと答えが出た。
私の場合だと 「ここは田舎だから派手な格好は変な人だと思われるだろうな」とか、「田舎だから出会いがない」とか。
なんだかそれが言い訳じみているのでまずは行動から変えてみようと決めた。
いくら田舎でも仕事先の周りはそれなりに栄えているし、若者向けのお店もある。

そこでやってみようと思ったのが「一人呑み」。なんとなくだけど、モテる女性はオシャレなお店でフラッと一人呑みが出来るイメージがあったから。カバンの中に非常食のたべっ子どうぶつを詰め込んだ、やっぱり色気の無い女が夜の街に繰り出した。

そこで見つけたのが小田原のTasuさん。華金で盛り上がる飲み屋とはうらはらに静かなお店の雰囲気がガラス張りの入口からでも伺えた。メニュー表を見ても高級レストランのような度肝を抜かれる金額でもないし、一人呑みするには丁度よさそうなので入ってみた。

席をどうするか聞かれ、背伸びをしてカウンターへ。普段なら絶対に選ばないカウンター席。でも、今までの自分とは違う行動がしたかった。席に座るとカウンター越しで「こんばんは」と言われるだけで動揺してしまった。普通のことなのに、緊張がMAXだった。

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お通しのカツオの刺身。パクチーがいいアクセントに。

人一倍人見知りで口下手な私。ついついスマホを触りTwitterに逃げては「オシャレなお店に一人で来ちゃった、助けて!」と呟いていた。店主さんに話しかけていいのか、しかし話すなら何を言えばいいのか。楽しみ方が分からない。そんな私を察してか、店主さんも店員さんも適度に話しかけてくれた。

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小田原の青みかんサワー。甘さ控えめ。

しかし、座っているうちに目の前で行われる料理の手さばきとか、自分が今まで上手く使えなかった調理器具の上手な使い方を目の前で見れることとか、この席だから味わえる楽しさがある事に気がついた。

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舞茸と唐辛子の唐揚げ。唐辛子は辛いのに巡り会えず。

料理はどれも美味しくて、普段お酒が弱く1杯を2時間かけてのむ私なのにこの時は30分に1杯という脅威のペースで進んだ。それと同時に自分がこんなにもお酒を飲めることに驚いた。

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鰆の炭火焼き。

小田原といえば鯵だが、鰆も実は美味しいのでおすすめ。

ちなみに、料理の感想を聞かれて毎回「美味しいです」しか言えない私、ボキャブラリー無さすぎる。ここは反省点。

約1時間の滞在。短い時間で、美味しいものを食べただけだけど、ものすごく自己肯定感は上がった。”オシャレなお店でカウンター席に座ってお酒とツマミを嗜むいい女に近づけた自分が居た” という事実確認が出来たことが1番大きいと思う。こういうお店に来れるのなら、もっと化粧や服にも気を使いたい。

次は誰かを連れていきたいし、また一人で行きたい。そんなお店を見つけられて良かったです。



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